中国の仕入れ先から届いた商品説明を機械翻訳にかけ、そのまま日本の販売ページに使う。
意味が通じても、日本の購入者が知りたい順番になっていなかったり、仕様や注意事項を確認しにくかったりすると、ページへの不安が残ります。今回は、中国語の商品ページを日本市場向けに整える際の5つの確認点をまとめます。
【1.強い表現に根拠があるか】
中国語の販売ページでは「最高级」「百分百」「销量第一」などの強い表現を見かけます。「最高級」「100%」「販売数第1位」と直訳する前に、表示を裏付ける客観的な資料があるか確認が必要です。
翻訳者が独断で表現を弱めたり、別の効能を加えたりするのも適切ではありません。根拠を確認できない箇所は依頼者へ戻し、確認後に事実の範囲で整えます。
【2.単位・規格を日本の読者が判断できるか】
「寸」「斤」などの単位、電圧、サイズ表は、日本の購入者がそのまま判断できない場合があります。原文と仕様資料を照合し、必要に応じてcm・gなどを併記します。換算値だけに置き換えず、元の数値との対応が追える形にすると確認しやすくなります。
【3.使用方法と注意事項が分かれているか】
商品の特徴、使い方、対象外の用途、保管方法などが一つの段落に混ざっていると、大切な注意点が埋もれます。日本語ページでは、使用方法と注意事項を分け、購入前に確認すべき内容を見つけやすくします。
原文にない保証や返品条件を翻訳者が追加することはありません。不足情報は確認事項として整理します。
【4.商品名だけで用途が伝わるか】
仕入れ元の商品名は、型番や修飾語が長く並ぶことがあります。日本向けには「何の商品か」「誰が、どこで使うか」「主な特徴は何か」が伝わる順に組み直します。ただし、検索語を入れるために原文にない性能を足すことは避けます。
【5.ページ全体に翻訳の跡が残っていないか】
です・ます調の不統一、簡体字の残り、不自然な語順、数字と単位の表記揺れ。小さな違和感が重なると、商品や販売者への不安につながります。商品名、特徴、仕様、使用方法、注意事項の順で全体を確認します。
【架空商品の例】
中国語原文:聚酯纤维绒面收纳篮,最高级品质,销量第一
直訳:ポリエステル起毛収納バスケット、最高級品質、販売数第1位
調整時は、素材がポリエステルであることは残し、「最高級」「第1位」の根拠を確認事項として分けます。根拠を確認できなければ、依頼者の了承を得たうえで、素材・サイズ・使用上の注意など確認できる事実を中心に組み直します。
商品URLまたは中国語原文の一部があれば、購入前の見積り相談で、翻訳範囲と確認したい点をお伝えします。全文を準備する前の抜粋でも構いません。
※本記事は一般的な翻訳実務の考え方であり、個別商品の法令適合性を判断するものではありません。