その「最高級」、そのまま訳して大丈夫?中国語商品ページの誇大表現・言い換え7例

記事
ビジネス・マーケティング
前回の記事で、中国語の商品ページを日本向けに直すときの5つのチェックポイントをご紹介しました。今回はその中でも判断に迷いやすいテーマ――誇大表現の扱いを、具体的な言い換え例で掘り下げます。

中国語のECページでは、強い言葉で商品を推すのが一般的な文化です。しかし日本では、根拠を示せない「最上級・断定・No.1」系の表現は、景品表示法の観点から優良誤認・有利誤認として問題視されうるものになります。ポイントは、訳すかどうかではなく、事実の範囲に収まる日本語へ「置き換える」ことです。

以下、実務でよく出会う7つの例です(いずれも架空の一般的な例で、特定の商品・店舗を指すものではありません)。

①「最高级材质」→ ×「最高級素材」
根拠のない最上級表現は避け、「肌ざわりのよい起毛素材」「厚手でしっかりした生地」など、確認できる特徴の描写に置き換えます。

②「100%品质保证」→ ×「100%品質保証」
保証の中身が不明な「100%」は使わず、「到着後7日以内の初期不良には交換で対応いたします」のように、実際に約束できる条件を書きます。

③「销量第一」→ ×「販売数No.1」
No.1表示には客観的な調査根拠が必要とされます。根拠がなければ順位表現を外し、確認できる素材・仕様・用途を具体的に示します。

④「纯天然・零添加」→ ×「100%天然・無添加成分」
成分に関する断定は根拠資料が前提です。確認できる範囲で「植物由来の成分を使用」など事実ベースの表現に直します。健康・美容系の商品では、効能をうたう表現が別の法律(薬機法など)に触れうる点にも注意が必要です。

⑤「医用级品质」→ ×「医療グレード品質」
医療関連の語は信頼を高めるどころか、根拠を問われるリスクの高い表現です。品質を伝えたい場合は、素材や検査など具体的な事実で語ります。

⑥「终身保修」→ ×「永久保証」
「永久」は実際の保証条件と食い違いやすい語です。「保証期間:購入日より1年間(条件は下記)」のように、期間と条件を明記する形へ変えます。

⑦「全网最低价」→ ×「ネット最安値」
価格の優位性表示は有利誤認につながりやすい領域です。他店比較の断定は避け、価格そのものと内容(送料・セット内容など)を正確に示すことに集中します。

迷ったときの判断基準は3つです。第一に、その表現の根拠を書面で示せるか。第二に、確認できる事実の範囲に収まっているか。第三に、条件(期間・対象・範囲)を明記できるか。3つのどれかに引っかかる語は、訳す段階で置き換えておくのが、あとから修正するよりずっと低コストです。

翻訳は言葉を移す作業であると同時に、こうしたリスクの目を通す工程でもあります。ご自身のページの表現が気になる方は、プロフィールの出品サービスより、お気軽にご相談ください。ご相談のみでも構いません。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す