味見は何回する? 私が「3回まで」をすすめる理由
記事
ライフスタイル
料理を作っていると、
「ちょっと薄いかな?」
と味見をして、調味料を少し足す。
もう一度味見をして、
「もう少しかな?」
と、また足す。
こんな経験はありませんか?
私は料理を教えるとき、
「味見は3回まで」
をひとつの目安としてすすめています。
## 味見は多ければいいわけではない
何度も味見をしていると、その味に慣れてきます。
最初は感じていた塩味や甘味も、繰り返し口にしているうちに判断しにくくなってくる。
すると、
「もう少し足した方がいいかな?」
と、つい調味料を追加してしまいます。
そこで覚えておきたいのが、
「味付けは、足し算はできても引き算は難しい」
ということです。
薄ければ、あとから足せます。
でも、入れすぎた塩や醤油を取り出すことはできません。
だから私は、最初は少し薄め。
そこから必要なものを足して整えていくことをおすすめしています。
## 3回の味見には、それぞれ目的を
私がすすめる3回の味見は、
1回目 途中の状態を確認する
2回目 調味料を加えてバランスを見る
3回目 仕上がりを確認する
というイメージです。
もちろん、すべての料理が必ず3回というわけではありません。
大切なのは回数そのものより、
「何を確認するための味見なのか」
を意識することです。
## 「温度」まで考えて味見する
味見でもう一つ大切なのが、料理の温度です。
味の感じ方は、温度によっても変わります。
鍋の中の熱々の状態で「ちょうどいい」と思っても、その料理を実際に食べるときは少し冷めているかもしれません。
逆に、冷やして食べる料理なら、完成して冷えた状態を想像する必要があります。
今この瞬間の味だけではなく、
「実際に食べるとき、どう感じるだろう?」
まで考えて味見をする。
これも料理をおいしく仕上げる大切なポイントです。
## 目指すのは「全部食べてちょうどいい」
そして私が味付けで大切にしているのが、
「ひと口おいしい」ではなく
「全部食べてちょうどいい」
という考え方です。
味見はほんのひと口。
ひと口なら少し濃いくらいでも「おいしい!」と感じることがあります。
でも、その味で一皿全部を食べたらどうでしょう。
途中で「ちょっと濃いな」と感じるかもしれません。
ご飯と一緒に食べるのか。
ほかのおかずと組み合わせるのか。
どんな温度で食べるのか。
そこまで想像して味を決める。
家庭料理だからこそ、大切にしたい考え方だと思っています。
## レシピは「分量」だけではない
私が献立やレシピを作成するときも、調味料の分量だけを考えているわけではありません。
実際に家庭で作ったときに失敗しにくいか。
工程が複雑すぎないか。
食べ終わるまでおいしく感じられる味付けか。
そうした「実際に作る人・食べる人」のことまで考えてレシピを組み立てています。
味見は、自分が考えた味になっているかを確認する「答え合わせ」。
少し薄めから始めて、必要な分だけ足す。
そして、
「全部食べてちょうどいい」
そんな料理を目指してみてください。