野菜やパスタを茹でるとき、レシピにはよく、
「沸騰した湯に塩を加える」
と書かれています。
しかし、塩は必ず入れなければならないのでしょうか。
茹で湯に塩を入れる目的は、食材や料理によって異なります。
## 青菜は、塩を入れれば色鮮やかになる?
ほうれん草や小松菜、ブロッコリーなどは、
「塩を入れて茹でると、色鮮やかに仕上がる」
といわれます。
塩も仕上がりに影響しますが、塩を入れるだけで、必ずきれいな緑色になるわけではありません。
青菜を色よく仕上げるために大切なのは、
・たっぷりの湯を使う
・沸騰した湯に入れる
・茹ですぎない
・茹で上がったら速やかに冷ます
ということです。
特に茹で時間が長くなると、色だけでなく食感も悪くなります。
塩の有無よりも、加熱時間を見極めることが大切です。
## 塩を入れないこともある
私も、青菜を茹でるときに塩を入れないことがあります。
沸騰した湯で短時間茹で、すぐに冷ませば、塩を入れなくてもきれいな緑色に仕上げることができます。
たとえば、ほうれん草の胡麻和え。
茹でたあとに水気をしっかり絞り、醤油やだしで味付けするのであれば、茹で湯の塩は必須ではありません。
反対に、茹でた野菜をそのまま食べる場合や、薄い味付けで仕上げる場合は、湯に少量の塩を加えることで下味を付けられます。
塩を入れるかどうかは、茹でたあとの料理まで考えて決めます。
## 塩には下味を付ける役割がある
枝豆やそら豆、とうもろこしなどは、塩を使って茹でることで下味が付き、素材の甘味も感じやすくなります。
ただし、茹でたあとに濃い味付けをする料理なら、茹で湯にたくさんの塩を入れる必要はありません。
最終的な味付けまで考えずに塩を使うと、料理全体が塩辛くなることもあります。
## パスタの塩は麺に味を付けるため
パスタを茹でるときに塩を入れる主な目的は、麺そのものに下味を付けることです。
ソースがおいしくできても、パスタ自体に味がないと、食べたときにソースと麺がまとまりません。
パスタとソースを一つの料理として仕上げるために、茹で湯へ塩を加えます。
ただし、ベーコンやチーズなど塩分の強い材料を使う場合は、料理全体の塩分を考えて調整します。
## 「この塩は何のため?」と考える
同じ「茹で湯に塩を入れる」という作業でも、その目的は一つではありません。
青菜なら、色や下味。
枝豆やとうもろこしなら、下味と甘味の引き立て。
パスタなら、麺そのものへの味付け。
食材や料理によって、塩の役割は変わります。
レシピに書いてあるから入れるのではなく、
「この塩は何のためだろう?」
と考えてみてください。
目的が分かれば、必要なときに使い、必要のないときには省けるようになります。
手抜きではなく、手間抜き。
作業の意味を知ることが、料理をもっと分かりやすくしてくれます。
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