売上を伸ばしても昇給・賞与に反映されない店長の現在のMind状態と、評価が動かない原因を観測したMAP観測レポート(サンプル)
※こちらは、MAP個別観測レポートの内容をイメージしていただくためのサンプルです。
実際のご相談を参考に、個人が特定されないよう人物設定・勤務先・数値・状況・表現を変更し、サンプルとして再構成しています。
掲載しているMAPも、この記事のために新しく観測したものです。
MAP観測では、表面に現れている問題だけではなく、その状況を引き起こしている内側の反応や、行動・現実へつながる流れまで観測します。
Mindとは、その人の現在地や状態を表し、感情・思考・行動・現実へ影響する、内側の基盤を指します。
【ご相談内容】
複数の店舗を展開する会社で、一つの店舗を任されている店長からの相談です。
個人の販売成績は高く、店舗全体の売上も伸ばしてきました。
前年と比較して、店舗売上を約2倍まで伸ばした年もあります。
店長として結果を出している。
会社にも貢献している。
それでも、その実績が評価へつながりません。
昇給にも賞与にもほとんど反映されない状態が、2年ほど続いていました。
上司や幹部との面談では、
「他の店舗も売上がよかったため、目立たなかった」
と言われました。
そこで、
「どのような結果を出せば、評価されるのでしょうか」
と尋ねても、
「活躍していることは知っている」
「他の店舗の成績が悪ければ、評価されるのではないか」
と、具体的な評価基準を示さない返答しかありません。
これ以上、何をどう頑張ればいいのか。
会社は、自分の実績をどのように評価しているのか。
直属の上司は、自分の働きをどう見ているのか。
実績だけでは足りず、上司や幹部との交流を増やさなければ評価されないのか。
結果を出しても評価が動かない中で、会社に対する不信が大きくなっていました。
【今回の観測について】
今回は、次の順番でMAPを観測しました。
1.相談者本人は、現在どのようなMind状態にいるのか
2.会社は、相談者をどのように評価しているのか
3.直属の上司は、相談者をどのように評価しているのか
4.何をすれば、評価が昇給や賞与へ反映されるのか
5.MAP全体から見える、評価が動かない原因
【1.相談者本人は、現在どのようなMind状態にいるのか】
相談者本人の9枚には、次のMindが表れました。
9枚のうち、ACTIVEは3枚です。
まず注目したいのは、
「結果が形になる」
がACTIVEで表れていることです。
この相談者は、結果を出していないわけではありません。
本人が話しているように、個人成績や店舗売上は、現実の数字として形になっています。
努力だけを続け、結果が伴っていない状態ではありません。
本人が、自分の働きを過大に評価しているという反応でもありません。
実績は、すでに現実へ表れています。
【結果は出ていても、評価を受け取る足場が揺れている】
9枚の中央には、
「足場が揺れやすい」
が表れています。
売上や個人成績という結果は出ている。
しかし、その結果を出している本人の立場や、評価を受け取るための足場が安定していません。
結果を出しても、昇給へつながらない。
賞与へ反映されない。
次の評価段階へ進まない。
結果そのものではなく、結果を評価や待遇へ移す部分が揺れています。
今回の相談者は、結果が出ないことに悩んでいるのではありません。
結果を出しても、それが評価や待遇へ接続されないことに悩んでいます。
【仕事へ使う力の向きが、ずれ始めている】
左側には、
ずれる力
↓
向きを変える力
↓
土台が揺らぎやすい
という流れがあります。
評価されない状態が続いたことで、相談者が仕事へ使っている力の向きが、これまでの方向からずれ始めています。
ただし、完全に力を失っているわけではありません。
中央には、ACTIVEの
「向きを変える力」
があります。
これは、
今までと同じ方向へ頑張り続けるのではなく、力を使う向きを変えようとしている状態
です。
これまでの相談者は、
売上を伸ばす。
個人成績を上げる。
店舗を成長させる。
という方向へ力を使ってきました。
しかし、どれだけ結果を出しても評価が変わらないため、
「同じ頑張り方を続けて、本当に意味があるのか」
という疑問が生まれています。
その先では、Mindの土台も揺れ始めています。
【過去の実績を振り返るほど、思考が止まりやすい】
Thinkingには、
後ろ向きに見やすい
↓
止まりやすい
という状態異常が表れています。
相談者には、振り返るだけの実績があります。
これだけ売上を伸ばした。
店舗の数字を改善した。
個人成績も上げた。
店長として責任を果たした。
それでも評価されなかった。
この事実を振り返るほど、
「では、何をすれば評価されるのか」
という答えの出ない思考へ入っていきます。
会社へ質問しても、具体的な基準は示されません。
そのため、
過去の実績を確認する
↓
なぜ評価されないのか考える
↓
評価基準が分からない
↓
思考が止まる
という流れが生まれています。
【もっと頑張る問題ではないことに、気づき始めている】
下段中央には、
「目覚めの段階」
がACTIVEで表れています。
相談者は今、
「もっと結果を出せば、いつか評価される」
という問題ではないことに気づき始めています。
すでに結果は出している。
会社も、活躍を知らないわけではない。
それでも評価は変わらない。
この状態から、
会社の評価基準そのものに問題があるのではないか。
実績とは別の部分が評価されているのではないか。
この会社で評価を求め続けること自体が正しいのか。
という疑問が生まれています。
ただし、最後には
「開きにくい」
があるため、まだ次の可能性へ完全に開いているわけではありません。
今の会社で評価されたい反応も残っています。
これまで作ってきた店舗や立場を、簡単に手放せるわけでもありません。
気づきは始まっていますが、次の方向を決めるところまでは進んでいない状態です。
【2.会社は、相談者をどのように評価しているのか】
会社側には、次の3枚が表れました。
3枚すべて状態異常です。
会社側には、相談者の実績を評価や待遇へ動かすACTIVEな反応が表れていません。
【本人が出している成果と、会社の評価がずれている】
最初に表れたのは、
「ずれやすい力」
です。
相談者は、
個人成績を上げる。
店舗売上を伸ばす。
店長として結果を作る。
という形で、会社へ力を使っています。
しかし、その力が会社の評価と一致していません。
本人が、
「これだけの結果を出せば評価されるはずだ」
と考えている成果と、
会社が実際に昇給や賞与へ移している評価の方向が、ずれています。
会社が実績をまったく知らないというよりも、
実績を認識していても、それを上位評価へ変換する流れに乗せていない
状態です。
【結果が、次の評価へ移らない】
中央には、
「移りにくい現実」
があります。
相談者本人の9枚には、
「結果が形になる」
が表れていました。
成果は、すでに現実へ出ています。
しかし会社側では、その結果が、
昇給。
賞与。
評価ランク。
次の立場。
へ移っていません。
結果がないから評価が止まっているのではありません。
出した結果を、次の評価へ移す現実が動いていないのです。
【会社側に、評価を変える動きが表れていない】
最後は、
「動きにくい現実」
です。
今回の観測では、現時点の会社側に、相談者の評価や待遇を積極的に変えようとする動きは表れていません。
会社は、
「活躍していることは知っている」
と答えています。
しかし、その認識を具体的な評価へ変える基準や道筋は示していません。
MAPから見ると、
結果を出している人として認識はしていても、その成果を現在より上の評価へ移す対象としては動かしていない
状態だと考えられます。
相談者の働きが、
「店長として結果を出している」
という現在の役割の中だけで処理され、昇給や賞与へ移っていません。
【3.直属の上司は、相談者をどのように評価しているのか】
直属の上司には、次の3枚が表れました。
中央の
「集中している」
だけがACTIVEです。
【上司は、相談者の働きを見ていないわけではない】
「集中している」が表れているため、直属の上司が相談者の実績や働きを、まったく見ていないとは考えにくいです。
店舗の売上。
個人成績。
店長としての活躍。
相談者が出している結果には、意識が向いています。
会社から返ってきた、
「活躍していることは知っている」
という言葉とも重なります。
問題は、実績を知らないことではありません。
【実績を、高い評価として受け取りにくい】
最初には、
「受け取りにくい心」
が表れています。
上司は相談者の活躍を見ていても、その実績を、
特別に高く評価するべき成果。
昇給や賞与へ反映するべき貢献。
次の立場へ進ませる根拠。
として受け取りにくくなっています。
成果という事実は見えている。
しかし、その事実が上司の中で、
「この人は、明確に評価を上げるべきだ」
という反応へ変わっていません。
【評価の行き先を決められていない】
最後は、
「行き先が定まらない」
です。
直属の上司は、相談者の活躍へ意識を向けています。
しかし、
次にどの評価段階へ進ませるのか。
どの立場へ上げるのか。
どのように上層部へ伝えるのか。
何を根拠に賞与や昇給へ反映するのか。
という評価の行き先を定められていません。
そのため、相談者が明確な評価基準を尋ねても、
「他の店舗の成績が悪ければ、評価されるのではないか」
という、具体的な行き先を示さない返答になっていると考えられます。
【上司の中で、実績が評価へまとまっていない】
直属の上司が、相談者を単純に低く評価しているとは言い切れません。
本人の活躍は見ている。
しかし、その成果を高い評価として受け取り、次の立場や待遇へ運ぶところまでまとまっていない。
つまり、
見ているが、評価として動かせていない
という状態です。
【4.何をすれば、評価が昇給や賞与へ反映されるのか】
この質問には、次の3枚が表れました。
3枚すべて状態異常です。
今回の観測では、現在の会社の中で評価へつながるACTIVEな方法は、一枚も表れていません。
【さらに頑張ることが、答えではない】
最初の
「散りやすい心」
は、相談者が評価を得るために向ける反応や働きかけが、一つの評価へ集まりにくい状態です。
さらに売上を上げる。
個人成績を伸ばす。
店舗運営を改善する。
スタッフを育成する。
上司へ実績を伝える。
何かを追加しても、それぞれが評価へ一本化されず、別々の働きとして散ってしまいます。
頑張りが足りないのではありません。
頑張った内容が、一つの評価へ集約されないのです。
【何を達成すれば評価されるのか、会社側でも定まっていない】
中央には、直属の上司にも表れていた、
「行き先が定まらない」
があります。
何を達成すれば、
評価ランクが上がるのか。
賞与へ反映されるのか。
昇給するのか。
次の立場へ進むのか。
その行き先が会社側で定まっていません。
だから相談者が、
「何をすれば評価されますか」
と聞いても、具体的な答えが返ってこない。
評価基準を隠していると断定するよりも、
そもそも明確な到達地点や反映経路が整理されていない
可能性が高いと考えられます。
【根本にあるのは、評価構造の弱さ】
最後に表れたのは、
「構造が弱い」
です。
ここが、今回の観測の中心です。
相談者の実績を、
売上や成果
↓
社内評価
↓
賞与や昇給
へ変換する構造が弱くなっています。
会社の3枚では、
実績と評価がずれる
↓
評価が次へ移らない
↓
現実が動かない
という流れでした。
直属の上司は、
成果を受け取りにくい
↓
本人の活躍には意識を向けている
↓
評価の行き先を決められない
という状態です。
そして、何をすれば評価されるのかという質問にも、
評価の行き先が定まらない
↓
評価の構造が弱い
と表れています。
複数の観測が、同じ問題へつながっています。
【5.MAP全体から見える、評価が動かない原因】
今回のMAPでは、相談者の実績不足は表れていません。
本人の9枚には、はっきりと
「結果が形になる」
が出ています。
相談者は、実際に結果を出しています。
会社も、直属の上司も、その活躍をまったく知らないわけではありません。
それでも評価が動かない原因として表れたのは、
相談者の成果を、昇給や賞与などの具体的な評価へ移す行き先が定まっておらず、評価へ変換する構造が弱い
ということです。
したがって、
さらに売上を伸ばす。
もっと働く。
別の成果を増やす。
という方向が、今回の答えではありません。
すでに結果は出ています。
しかし、その結果を評価へ動かす仕組みが止まっています。
【必要なのは、評価の道筋を明確にすること】
今回のMAPから考えられる働きかけは、
「これからも頑張ります」
と伝えることではありません。
確認する必要があるのは、
何を達成すれば、どの評価になるのか。
誰がその評価を決定するのか。
いつの査定で反映されるのか。
昇給や賞与へ、どのようにつながるのか。
という評価の道筋です。
相談者がどれだけ成果を増やしても、会社側が評価の行き先と構造を作らなければ、また同じ場所で止まります。
今回の状態が続く限り、成果を増やすだけで評価が自然に変わる流れは見えにくいと考えられます。
【「上司と仲良くしなければ評価されないのか」は、まだ答えではない】
相談者は、
実績だけでは足りず、上司や幹部との交流を増やさなければ評価されないのではないか
と疑っています。
しかし、現時点のMAPには、
人間関係を深めれば評価される
という反応は表れていません。
今、明確に表れているのは、
実績を評価と待遇へ移す構造が弱い
ということです。
人間関係が評価へ影響している可能性まで否定するものではありません。
ただし、今の地点で、そこを原因と決めつけることはできません。
まず確認するべきなのは、交流の量ではなく、
会社に明確な評価基準と反映経路が存在しているのか
という部分です。
【MAPからのメッセージ】
あなたは、結果を出していないから評価されないのではありません。
今回のMAPには、あなたが作った結果が、現実へ形として表れていることが出ています。
それでも評価が動かないのは、さらに頑張る力が足りないからではありません。
結果を評価へ移す行き先が定まらず、その構造が弱い状態です。
何をすれば評価されるのか分からないまま、同じ努力を重ね続けても、成果だけが増え、評価は同じ場所に残る可能性があります。
今、確認するべきなのは、
「もっと何を頑張ればいいのか」
ではありません。
「この会社では、どの結果が、誰によって、いつ、どの評価へ変わるのか」
です。
その道筋を会社が明確にできるのか。
それとも、どれだけ結果を出しても、評価へつながる構造が作られていないのか。
そこを確認することが、次の判断につながります。
評価されない状態が続いたことで、自分の能力や価値まで疑う必要はありません。
すでに結果は出ています。
今、止まっているのは、あなたの成果ではなく、その成果を評価へ動かす会社側の構造です。
【MAP個別観測レポートについて】
MAP個別観測レポートでは、現在の状態を確認するだけではなく、今の状況を引き起こしている根本的な問題を観測します。
感情・思考・行動・現実がどのようにつながり、何が状況を長引かせているのか。
どこから変化が起こりやすく、これからどのような行動を選べるのか。
見えていなかった原因と可能性を読み取り、進む道を見つけるための個別レポートとしてお届けします。
詳しい内容やご依頼については、プロフィール内の出品サービスをご確認ください。
ご依頼前のご質問は、ココナラ内のメッセージから受け付けています。
お問い合わせをいただいたことを理由に、こちらから営業をしたり、ご依頼を急かしたりすることはありません。
【ご依頼の回数について】
MAP個別観測は、同一相談者につき3か月に1回までとしています。
不安になるたびに短期間で観測を繰り返すのではなく、一度の観測結果を受け取り、ご自身の現実へ落とし込む時間を大切にしていただくためです。
MAPが目指しているのは、何度も答えを確かめることではありません。
今の状態と選択肢を整理し、自分で次の行動を決められる状態を作ることです。
※MAPは、会社の今後の判断や、昇給・賞与の結果を確定するものではありません。相談者本人の現在の状態と、質問した対象に表れている反応や流れを観測しています。
※この記事に登場する人物・勤務先・数値・相談内容は、MAP観測のサンプルとして再構成したものです。実在する特定の個人や企業を示すものではありません。