はじめまして。
病院薬剤師の「にと」です。
このブログをご覧いただき、ありがとうございます。
私は現在、中小病院で病院薬剤師として働いています。
「薬剤師になりたい」という強い夢があって薬学部に進んだわけではありません。勉強を頑張りたいという気持ちから薬学部へ進学し、薬剤師免許を取得しました。
せっかく薬剤師になったのだから、現場で経験を積み、薬について深く学びたい。そして、家族や身近な人が薬で困ったときに、安心して相談できる存在になりたい。そんな思いで病院薬剤師として働き始めました。
仕事をする中で嬉しいと感じるのは、誰かの役に立てたと感じられる瞬間です。
新人の頃、病気で入院された患者さんにお薬の説明をする機会がありました。
その患者さんは、これから始まる治療への不安を抱えていました。私は薬の説明を終えたあと、お気持ちについてもお話を伺いました。
当時の私はまだ経験も浅く、医学的なアドバイスをしたり、自分の経験をお伝えしたりすることはできませんでした。
それでも最後に、
「あなたが初めて話を聞いてくれた人です。気持ちが楽になりました。」
と言っていただきました。
その言葉は今でも忘れられません。
私はこの経験を通して、必ずしも答えを持っていることだけが、人の力になる方法ではないのだと学びました。
ただ安心して話せる時間そのものが、誰かの支えになることもあるのだと思っています。
もちろん、仕事では自分の勉強不足や無力さを感じることもたくさんあります。
もっと知識があれば、もっと力になれたのではないか。
そう思う日も少なくありません。
それでも、一人ひとりの話に耳を傾ける姿勢だけは、これからも大切にしていきたいと思っています。
実は、私自身も人に相談することで救われた経験があります。
以前は、「人のせいにしてはいけない」と考え、自分を責めてばかりいました。
でも、誰かに話を聞いてもらうことで、自分の気持ちや状況を整理できるようになり、原因やこれからできることを少しずつ前向きに考えられるようになりました。
相談というと、「何かアドバイスをもらう場所」というイメージを持つ方もいるかもしれません。
私自身も、専門家に相談すると「言われたことをきちんとやらなければ」「できなかったらダメだ」と、自分を追い込んでしまうことがありました。
だからこそ私は、答えを押し付けるのではなく、「話をするだけで少し気持ちが軽くなる」「頭の中が整理される」ような時間を大切にしたいと思っています。
このブログでは、病院薬剤師として感じたことや、私自身が経験してきたこと、そして「話を聞くこと」の大切さについて、少しずつ綴っていく予定です。
読んでくださった方が、「こんな考え方もあるんだ」「少し気持ちが楽になった」と感じてもらえたら嬉しいです。
そして、もし「この人なら安心して話せそう」と思っていただけたなら、それ以上に嬉しいことはありません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。