1級土木二次 直前2週間の過ごし方|経験記述と学科記述

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二次検定の本番まで、残り2週間。ここからの2週間で欲しいのは、新しい参考書でも、新しい工種の知識でもありません。すでに自分の中にある工事の経験を、そのまま答案の形に固定する作業です。経験記述も学科記述も、直前期にやることを間違えると、時間をかけたわりに点が伸びません。
この記事では、残り2週間を前半と後半に分け、前日と当日の朝まで何をするかを順番に示します。

直前2週間に伸びるのは「新しい知識」ではなく「経験の固定」

経験記述は、自分が担当した工事を、その年に指定された管理項目のお題に合わせて書く再現作業です。令和6年度からは、5つの管理項目のうち2つが設問1・設問2に指定され、同一の工事について両方を書き分ける形式に変わっています。つまり必要なのは新しい工事の知識ではなく、すでに選んである工事を、指定された切り口に合わせて何度でも書き直せる状態にしておくことです。
学科記述も同じです。土工、コンクリート工、品質管理、安全管理、施工計画・環境といった分野から出題されますが、範囲は広く、残り2週間で新しい分野をゼロから仕込むのは効率がよくありません。ここでも、すでに勉強してきた知識を答案用紙で使える形に整えることを優先します。

前半1週間 — まず2テーマで答案を通しで書く

前半の1週間は、経験記述の完成に充てます。5つのテーマすべてを一度に仕上げようとせず、まず2テーマで、工事概要から評価まで通しで書き切ってください。テーマは出題側が年度ごとに指定し、受験者は選べないので、2テーマで終わりではありません。先に2テーマで書く流れを固めておけば、残りのテーマも同じ流れで短い時間で組み立てられます。
書く順番は決まっています。現場条件・気象条件・作業条件のいずれかから技術的課題を1つに絞って書き、その課題に対してどう検討したかを検討理由とセットで書き、最後に現場で実施した対応処置と評価を数値を交えて書く、という流れです。この順番を崩さず、頭から通しで書き切ることをまず目的にします。
書き終えたら、解答欄の字数に収まるかを数えながら削ります。内容が正しくても字数が合わなければ評価は伸びません。1テーマにつき最低でも2〜3回、書いて削る作業を繰り返し、テーマを変えても同じ流れで書けることを確認してください。

後半1週間 — 学科記述の詰めと答案の音読、時間配分の素振り

後半の1週間は、学科記述の詰めと、前半で仕上げた経験記述の仕上げに使います。
学科記述は、新しい分野に手を広げるのではなく、これまで解いた問題で間違えた論点だけを拾い直す穴埋めの作業に絞ります。範囲が広い科目ほど、直前に手を広げるより、すでに触れた論点の抜けを埋めるほうが点に直結します。
経験記述は、書き上げた答案を声に出して音読してください。黙読では気づきにくい誤字や、論理が飛んでいる箇所、主語が抜けている文が、声に出すと見つかります。発注者として工事書類を審査してきた経験から見ても、評価が伸びない答案の多くは、知識が足りないのではなく、こうした細かい欠落が積み重なっているだけのことがほとんどです。
あわせて、経験記述にどれだけ時間を使い、学科記述にどれだけ残すかを決め、時計を見ながら通しで解く練習を1〜2回やっておきます。時間配分を本番で初めて試すと、書き切れないまま時間切れになるリスクがあります。

前日と当日の朝にやること

前日は、新しいことを覚えようとしないでください。ここまで書いてきた経験記述の答案と、学科記述で拾い直した論点を読み返すだけにとどめます。前日に手を広げると、直前に積み上げてきた記述の完成度がかえって崩れます。
当日の朝は、経験記述の骨子——現場状況、技術的課題、検討、対応処置、評価という流れを頭の中でもう一度たどっておきます。新しい問題集には手を出さず、これまで書いてきたものを確認する時間に使ってください。

この記事のまとめ

この2週間でやることは3つに絞れます。1つ目は、経験記述をまず2テーマで通しで書いて字数を合わせ、残りのテーマも同じ流れで書ける状態にすること。2つ目は、学科記述は新しい分野に広げず間違えた論点だけを拾い直し、書いた答案は音読して細かい欠落をつぶすこと。3つ目は、時間配分を本番前に一度試しておき、前日と当日の朝は新しいことを増やさず、書いてきたものを確認するだけにすることです。新しい知識を追加するより、持っている経験を答案の形に固定する2週間にしてください。
ただ、この2週間だけで全5テーマの答案を1から組み立てるのは簡単ではありません。テーマ別・年度別の模範答案や、学科記述の攻略、出題分析、予想模擬試験までを一通りそろえた教材があります。
ご購入後はトークルームでPDFを一括してお送りします。出題分析で全体像をつかみ、模範答案でテーマごとの書き方を確認し、学科記述の攻略で穴を埋め、最後に予想模擬試験を本番と同じ時間配分で解く、という順番で使うと、この記事の2週間の流れにそのまま重ねられます。

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