⑨ラスボス

⑨ラスボス

記事
コラム
​「後日……」と言っては見たものの…

​入院初日はTシャツ・短パンというスタイルだった気がします。
担当の医師、看護師さん、そして見学の学生さんたちが代わる代わる
挨拶に来てくれました。
​そして迎えた2日目。手術当日です。
​手術着に着替え、専用のおむつを装着。ここまでは良かった。
問題はここからです。
​術後はベッドから一切降りられないため、「尿道カテーテル装着」が
始まりました。
​「ハイ、息吸って~~~ハイ止めて……ハイ吐いて~」(×3セット)
​看護師さん:「前立腺肥大症って言われたことあります?」
僕:「ありません(そんな不具合ないから検査したことすらありません)」
​後でYouTubeで調べたところ、50歳オーバーの約半数以上が
肥大しているらしいですね……。そりゃあ入りづらいわけです。
歴代の彼女以外に触れられたのは初めてですが、
それどころの騒ぎではありません。
​「ハイ息吸って~ハイ止めて……ハイ吐いて~」(×3セット)
​看護師さん:「〇〇さん、交代してもらっていいですか?」
​物心ついてから男性に直に触られたのも初めてですが、
やはりそれどころの騒ぎではありません。
​「ハイ吸って~~~」(以下略)
​「入った!!!」
​看護師お二人方の満足気な笑顔たるや……。
こちらが申し訳なくなるレベルでした。
聞くところによると「これが嫌で手術をやめる人がいる」
とかいないとか。いや、分かります。二度とやりたくない。

​※ココナラ運営さん、下ネタではありませんよ! 
正当な医療行為です! バンはしないで!

​無事に(?)カテーテルも入り、点滴の準備も完了。
​待ち時間の間に、両手足の脈が測れる場所にマジックでマーキングを
されました。理由を聞いた気もしますが忘れました。
(追加の点滴を入れるためだったかな?)
​さて、ついに順番が来ました。
普通は自分で歩いて手術室へ向かうそうですが、
絶賛尿道カテーテル装着中の僕はストレッチャーで運ばれます。
​医療ドラマでよく見る、ベッドから手術台へ移すときの**「1、2、3!」**。
「あ、これ本当にやるんだ!」と密かに感動。
​そして麻酔。
ご多分に漏れず「絶対抗ってやる」と意気込んだものの、
瞬殺。
​気がついた時にはすべてが終わっており、ベッドの上で目覚めました。
ボーッとしながらも、「あ~無事に終わったんだな」と理解はできましたが……
​……あれ? 夕飯は??
​終わった時間が夕飯時に近かったせいなのか、まさかの晩御飯抜き。
「ごめんなさいごめんなさい! もうしませんからご飯抜きだけは許してください!」と
謝罪したくなりましたが、単に麻酔後の誤嚥(ごえん)防止という
安全上の理由でした。
​意識がシャキッとしてきた頃、学生さんの質問タイムがスタート。
事前の協力要請を「こんなおっさんの話でよければ」と
快諾していたので、色々とお話しさせていただきました。
​翌朝、朝食がちゃんと運ばれてきました!
さて、食べようと上体を起こした、その瞬間――
​太ももの付け根から出血。
​カテーテルを挿入した場所ですね。さすがの僕もこれには
ビックリしました(何が「流石」なのか分かりませんが)。
太ももの付け根、手首、首筋の3~4箇所ほど穴を開けていた。
止血テープと圧迫止血のできるエアーの入った小さな袋状のものが
付いていた。
すぐに圧迫止血をしていただき、無事に朝食にありつけました。
​そして、手術翌日の大仕事。尿道カテーテルの抜去です。
​デジャブ?「ハイ吸って~(略)」で抜かれたのですが、
入れる時とは違って一発で抜けました。……痛かった。
​看護師さんからは「カテーテルを抜いた後の最初のトイレは
十分気をつけて。行くときは声をかけてね(倒れる人がいるから)」と
念押しされました。
​その後は大したイベントもなく退院の日を迎え、挨拶と
次回の予約をして無事に帰路につきました。
意外とあっさりしたものです。
​入院から退院まで4~5日ほどお世話になりました。
日勤・夜勤の看護師さんが挨拶に来てくださったのですが、
相変わらずのコミュ障+短時間の挨拶だったため、
誰一人として顔と名前を覚えられませんでした……
本当に申し訳ございません。
​次回は、全員の顔と名前を覚えられるよう頑張ります。
​以上、今から約2年前に行われた「カテーテルアブレーション手術」の
お話でした。
​(つづく)
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