人生のどん底を経験したとき、私の周りにあった多くのモノや人間関係は、足早に消えていきました。
過酷な働き方で身も心もすり減らし、統合失調症を発症。事業の失敗による自己破産という現実を前に、かつて所有していた物や、賑やかだった交友関係は一度すべてリセットされたのです。
当時は「すべてを失ってしまった」という激しい損失感にさいなまれました。
しかし、どん底の波が去り、静かでシンプルな暮らしが始まってから、私は思いがけない感覚を抱くようになります。
「……あれ、生活には何ひとつ不自由していないな」
それどころか、モノも人間関係も最低限になった今のほうが、かつてないほど心が軽やかで、満たされていることに気づいたのです。
「たくさんの所有」が奪っていたもの
かつての私は、「豊かさ」とはたくさん所有することだと思っていました。
洋服や生活用品を買い揃え、多くの人と繋がり、スケジュール帳を予定で埋め尽くす。
ですが、そうやって「たくさんのもの」に囲まれていればいるほど、私の心は常に慌ただしく、一つひとつを味わう余裕を失っていました。
物が増えれば管理に追われ、人間関係が増えれば気遣いや比較で疲弊する。
豊かさを求めて抱え込んだものが、結果として自分の心を苦しめていたのです。
どん底を経て、否応なしにすべてが削ぎ落とされたことで、私はようやく「自分にとって本当に必要な量」を知ることができました。
最低限になったからこそ生まれた「丁寧な愛おしさ」
モノや人間関係が最低限になって一番変わったのは、**「ひとつ(一人)に対する大切にする姿勢」**です。
ひとつのお気に入り たくさんあった持ち物を手放し、手元に残った数少ない道具や服。それらを「今日もありがとう」と手入れし、長く丁寧に使う時間の中に、静かな愛おしさを感じるようになりました。
ひとりとの深い繋がり 大勢の知人ではなく、今も変わらず傍にいてくれる本当に信頼できる友人。その一人とお茶を飲み、言葉を交わす時間が、何物にも代えがたい宝物に変わりました。
物や人が溢れていた頃には気づけなかった「一品・一人に対する感謝の深さ」が、削ぎ落とされた暮らしの中で芽生えていったのです。
「すっきりとした暮らし」がくれる、最高の贅沢
今の私の生活は、客観的に見れば決して「賑やかで華やか」ではありません。
部屋には最小限の物しかなく、連絡を取る人も片手で数えるほどです。
ですが、無駄な雑音や人間関係の摩擦が消え去った「すっきりとした暮らし」は、私に**「心の余白」**という最高の贅沢を与えてくれました。
朝起きて、静かな部屋で温かいお湯を沸かすこと。
大切な人の無事を祈り、自分のペースで文章を紡ぐこと。
物や人が豊かな生活ではなくなったけれど、心が豊かな生活を手に入れることができた。
どん底は、私に「本当に価値あるものだけを愛して生きる生き方」を教えてくれたのだと感じています。
手放すことは、失うことではありません。
あなたの人生に本当に必要な「大切なもの」を、もう一度しっかり抱きしめるための、優しい整理整頓なのです。
【おわりに・ご案内】
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
「人間関係や物の多さに疲れてしまった」「人生をシンプルにリセットして心を軽やかにしたい」という方は、ココナラにて3日間のテキスト相談(回数無制限)もお受けしています。
どん底を経験し、最小限のすっきりとした暮らしから本当の豊かさを見つけた私だからこそ、あなたの心に深く寄り添ってお話しを伺います。どうぞお気軽にお声がけくださいね。
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