以前、雑誌の人生相談コーナーに関わる仕事をしていました。
私自身が回答者になる仕事ではありませんでしたが、寄せられた相談文を読み、掲載する相談を選び、回答を作るための原稿整理をする仕事です。
そこでは本当にたくさんの悩みに触れました。
恋愛、人間関係、家族のこと、仕事のこと。
内容は一つひとつ違います。
でも、数多くの相談を読んでいると、ある共通点が見えてきました。
それは、悩みの大きさと苦しさは必ずしも比例しないということです。
周りから見ると「そんなことで悩まなくても」と思うようなことでも、本人にとっては眠れないほど苦しいことがあります。
逆に、大きな問題を抱えていても、気持ちを整理できている人は前を向けることがあります。
多くの場合、人を苦しめているのは出来事そのものだけではありません。
「なぜあんなことを言われたのか」
「自分が悪かったのか」
「これからどうすればいいのか」
頭の中で何度も考え続けてしまうことで、悩みはどんどん大きくなっていきます。
だから、悩んだ時に必要なのは、すぐに答えを出すことではないのかもしれません。
まずは、何が苦しいのか。
本当は何を望んでいるのか。
自分でも整理できていない気持ちを、言葉にしていくこと。
それだけで少し見え方が変わることがあります。
悩みは、弱い人だけが抱えるものではありません。
真剣に考えている人ほど、簡単に割り切れず悩むものだと思います。
もし一人で考え続けて疲れてしまった時は、誰かに話すことで整理できることもあります。
答えを押し付けるのではなく、今抱えているものを一緒に整理する。
そんな場所を作れたらと思っています。