先週の終わりに、次はここで「聖杯の5」を開くとお伝えしていました。けれど手元でカードを整えているうちに、剣のスートだけがまだ一枚足りないままだったことに気づいて、今夜はそちらを先に開くことにしました。聖杯の5は、また近いうちに必ず開きます。
こんばんは、月詠ソラです。今夜開くのは剣のスート7枚目、「剣の7」です。34弾「剣の8」・37弾「剣の3」・43弾「剣の9」・48弾「剣の5」・53弾「剣の2」・57弾「剣の4」に続く1枚で、これで剣のスートも金貨・杖と同じ7枚になります。
もしあなたが、
・「剣の7=浮気・裏切り・嘘」と聞いて、あの人が誰かと隠れて何かしているのではと不安になっている
・連絡の端々に、何かを隠されているような、うまく言葉にできない違和感がある
・大事なところだけはぐらかされたり、質問を質問で返されたりして、核心に触れさせてもらえない
・以前より確実に距離ができたのに、その理由をはっきり教えてもらえないまま日が経っている
このどれかに心当たりがあれば、今夜はこの一枚を、ゆっくりたどってみようと思います。
■「剣の7」は恋愛占いで「浮気・嘘・裏切り」と誤解されやすいカードです
タロットの「剣の7」は、5本の剣を両腕いっぱいに抱えた人物が、テントの並ぶ野営地からこっそり歩き去っていく絵柄です。足元は抜き足でどこか危うく、一度だけ肩越しに後ろを振り返っています。野営地には、その人物が持ち出さなかった2本の剣が、地面に刺さったまま残されています。武器をこっそり運び出しているように見えるこの構図から、恋愛占いでは「これが出たら浮気をしている」「嘘をつかれている」「裏切られる予兆」と、不誠実さそのものを言い当てるカードとして読まれがちです。
■「剣の7」が伝えているのは、決まった裏切りの証ではありません
けれど、絵の中の光をよく見ると、この場面は夜ではなく日中に描かれています。テントも遠くに小さく見えるだけで、完全に隠れた場所ではありません。本当に誰にも知られたくないなら、もっと暗く、もっと人目のない場所を選べたはずです。それをしていないという点に、まず目を留めたくなります。肩越しの視線も、勝ち誇った笑みというより、自分がいまどこまで見られているかを確かめる、張りつめた気配に近いのかもしれません。そして何より、5本を抱えてなお、2本はその場に残されています。すべてを持ち去っているわけではなく、何かを選んで置いていったという事実が、そこにはあります。この絵の中にある色を、自分の目でもそっと覗いてみたい方には、コンテンツマーケットに置いている入門記事もよろしければどうぞ。
■ 剣の7が示す、二つの色
剣の7を視るとき、浮かんでくることが多いのは、次の2色です(どちらか一方だけのこともあります)。
秘色(ひそく)が、振り返るその視線ににじんでいるとき
もとは「めったに人目に触れさせなかった」という名を持つ、静かな青磁の色です。表しているのは、いま自分がどこまで見られているのか、それを確かめずにはいられない、静かな警戒そのもの。同じ後ろめたさに近い色でも、45弾「聖杯の4」の深川鼠が意識をすでに内側や別の対象へ逸らしてしまう静かな没頭を指していたのに対し、秘色の視線はまだ、よそへ逸れることを許されていません。
灰梅色(はいうめいろ)が、地面に残された2本の剣ににじんでいるとき
ほんのり赤みを帯びた、淡い灰色です。表しているのは、全部を持ち去ったのではなく、あえてそこに残していったものが、まだそこに在る、その選び方の跡そのもの。常磐色が「まだ受け取られていないだけで、差し出されたもの自体は消えていない」という、贈られる側に残る余白を描いていたのに対し、灰梅色が指すのは、渡す側が何を残すかを選んだ跡のほうです。
■ 実際の鑑定で視てきたパターン
剣の7の相談で重なりやすいのは、大事なことを聞くと、はぐらかされたり、質問を質問で返されたりして、核心のところにだけ触れさせてもらえない、という感触です。剣の7が示すのは、いま何を明かし、何をまだ自分だけの内側に留めておくかという、開示そのものの配分です。あの人に隠したい何かがあるとは限りません。ただ、まだ全部を差し出す準備が整っていない事情を、あの人自身が一人で抱えている場面なのかもしれません。
■ 今夜のあなたへ
「剣の7」は、浮気や裏切りを言い渡すカードではありません。抱えている腕の中身がすべて明かされていないとしても、それは、あなたに向けた不誠実とは限らないのだと思います。地面に残された2本の剣のように、あの人の中にもまだ、あなたのそばに置いたままにしているものがあるのかもしれません。答えを急いで引きずり出そうとするより、いま明かされている分と、まだ明かされていない分の両方があることを、そのまま受け止めておく。今夜はそのくらいの心の置きどころで、十分だと思います。
これで剣のスートも金貨・杖と同じ7枚になりました。次に開くのは、お約束していた聖杯のスート、「聖杯の5」を予定しています。
抱えた腕の中に何があるのか、地面に何を残してきたのか、それは今夜のところは、あの人にしかわからないままです。よろしければ鑑定メニュー「あの人のいまの本音、想いの色を視てお伝えします」で、1,500字ほどの鑑定書としてまとめてお届けしています。
後ろを振り返るその視線が、いつか正面を向く日が来ますように。1週間ほど経って、色がどう変わったか、また教えてくださいね。