『ちょっとだけ、じゃなくて』

『ちょっとだけ、じゃなくて』

記事
コラム
今日は、詩とか絵本を読みたい気分。

外は雨。

こんな雨の夜って、なんとなく絵本を読みたくなるんです。

今日、思い出したのは
『ちょっとだけ』という絵本。

赤ちゃんが生まれて、お姉ちゃんになったなっちゃんのお話です。

お母さんは赤ちゃんのお世話で忙しい。

だから、なっちゃんは自分でできることを「ちょっとだけ」頑張ります。

ボタンを自分でとめようとしたり、牛乳を自分で入れようとしたり。

上手にできなくても、一生懸命。

そして夜。

眠るときだけは、頑張れなくなって、

「お母さん、ちょっとだけ抱っこして」

ってお願いするんです。

すると、お母さんが言うんです。

「ちょっとだけじゃなくて、いっぱい抱っこしていいですか?」

……ここがね。

もう、胸がぎゅってなる。

お母さんは、なっちゃんが頑張っていたことを、ちゃんと見ていたんだなって。

我慢していたことも。

お姉ちゃんになって頑張っていたことも。

ちゃんと、見てくれていたんだなって。

温かい家族って、いいなぁ。

私は、そんな家族に憧れます。

だから、この絵本を読むと温かい気持ちになるのに、少しだけ切なくもなる。

「いいなぁ」って思う気持ちの中に、

「私も、こんなふうに大切にされたかったな」

っていう気持ちが、少し混ざるから。

羨ましいと思うこともある。

でも、それでも私は、この絵本が大好きです。

切なくなるのに、また読みたくなる。

たぶん私は、こういう温かさを知りたいんだと思う。

そして、誰かにも届けたいんだと思う。

「頑張らなくていいよ」

「ちゃんと見てるよ」

「今日は、ちょっとだけじゃなくて、いっぱい甘えていいよ」

そんなふうに言ってもらえたら、きっと心がほっとするから。

雨の夜。

今日は、絵本を一冊。

ちょっとだけ切なくて、

でも、とても温かいお話。

よかったら、あなたもページをめくってみてください。

そしてもし今日、ちょっと頑張りすぎたあなたがいたら……

今日は「ちょっとだけ」じゃなくて、

いっぱい甘えていい夜にしようね。




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