【創作問わず語り】その物語はどこまでいっても「あなた」の物語って話

【創作問わず語り】その物語はどこまでいっても「あなた」の物語って話

記事
コラム
皆様おはようございます、
みすみです。

毎日ひねり出して
ブログを書いているので
ネタが思いつかなくて
画面の前で固まっているときも
しょっちゅうあります。

しかしブログを書くことで
早起きも継続できているし
飽きっぽい自分がこうして
毎日続けていられるのも
なんかいいことに繋がりそうな
気がするので
もうしばらくは続けてみたいと
思います。

さて、昨日の記事で
創作について
「その多くは自分ではない
『誰か』の物語を描いている」
というようなことを書きました。

このことは真実だと思う一方で、
でもやっぱり人間って
「自分の物語」を
描いているんだよなぁと
思うところもたくさんあります。

たとえば、以前友人と
X(旧Twitter)のスペースで
話していたとき、
「年取ると涙もろくなっちゃって」
という話をしました。

物語の中でキャラが亡くなったり、
スポーツの実況を観たり、
「はじめてのおつかい」を観たりして
若い頃にはなんとも思わなかった
場面でふと涙ぐんでしまう。

これは知らず知らずのうちに
「どんなにつらいだろうか」
とか
「これまでどんな苦労をして
 ここにいるのだろうか」
とか
「ああ、がんばったんだねぇ」
とか想像しちゃうからなんですよ。
(少なくとも私は)

それって結局、
「自分の人生を投影している」
わけです。

年齢を重ねると、
いろんなことを経験して、
大変だったこともあったとか
あのときこんな気持ちだったとか
そういうのが自分の中に
蓄積されています。

だから物語やスポーツや
おさなごの買い物などを見て
「こういう気持ちなんだろうな」
ということを想像するわけです。

その「想像した気持ち」に
リアリティがあればあるほど、
思わず泣けちゃうわけなんですね。

なにが作用しているのか
正しいことはわかりませんが
綺麗な言葉でたとえてみると
いわばこれは
「今の自分と過去の自分の邂逅」
みたいなものかなと。

人が物語に感動する理由は
人それぞれであって、
ここで一口に「こうです」と
定義してしまうのは
おこがましいわけですけど、
一つ言えるのは、みんな
自分というフィルターを通さずに
なにかを見たり感じたりするのは
難しいということです。

みんな、「自分」を通して
「誰か」の物語を見ています。

だから、目の前で巻き起こっている
「物語」の内容がたとえ自分が
全く経験したことのないことだとしても
「自分のこれまでの経験」が反応して
なんらかの感情を呼び覚ますわけです。

だから経験値の高い、
年齢を重ねた人のほうが
「誰か」の物語で涙ぐみやすい
というのもわかる気がします。

もちろん、
「だから若者には共感力がない」
「年寄りの方が感受性が豊か」
みたいなことを言うつもりはありません。
人が「誰かの物語」に感動して
涙ぐむ理由も、「これです」と
一つに定義づけるつもりもありません。

ただ、「誰かの感情」を
呼び覚ます物語は共感を生むし
感動を生みやすいとは思います。

たとえば「鬼滅の刃」の
蜜璃ちゃんのエピソードとか
ぶっ飛んでて誰も同じ経験を
したわけじゃないけど
なんだか彼女の苦しみには
誰もが「つらかったんだろうな」
と思えたりするじゃないですか。

本当の自分の姿を否定して
押し込めようとしたことなんて
誰にだって一度や二度は
覚えがあることかなって思うので。

私たちは誰も
彼女ほど怪力でもなく
彼女ほどたくさん食べるわけでもなく
髪の毛も桜餅の色ではないけれども
本当の自分を抑えて「こうあらねば」
と思っている蜜璃ちゃんのつらさが
わかったりする。

そして同時に
「そんなことはダメだよ」
と思ったりもするわけです。

私たちは自分を通して物語を見ます。

そしてまた、自分を通してしか
物語を描けないというのも事実なのです。

私たちが物語を描くとき、
やはりなんらかの
「自分の中の蓄積」
というフィルターをを通さずに
それをすることは難しいわけで、
そう考えるとやっぱり物語というのは
「誰かの物語」であるようで
どこまでも
「自分の物語」でもあるわけです。

それは必ずしも自分の経験したこと
そのままのエピソードではないし
主人公は自分ではないし
結末が自分の願望に
なっていなくてもいい。

「作者は自分の経験した
 ことしか描けない」
なんて乱暴な結論を
出すつもりもありません。

でも、
あなたの描く物語はやっぱり
「あなたを通した物語」
なのです。

だからなにってこともありません。
だからああしてねとか
こうするべきだってものでも
ありません。
ただ、「そうだよ」ってだけ。

まぁ、
このことを知っている人のほうが
読者の心に響くものを描ける
可能性は高いのかもしれませんが
統計を取ったことはありません。

今日の話は「そうなんだな」と
参考程度に受け止めてもらえれば
と思います。

ここまで読んでいただき
ありがとうございました。
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