こんにちは。理学療法士として20年、病院で働きながら、現在はリハビリ部門の科長をしています。
前回は、リハビリの現場で働く方に向けて、仕事の悩みについてお話ししました。
今回は、リハビリを受けている患者さんと、そのご家族に向けて書きたいと思います。
■ こんな気持ちを抱えていませんか?
「これから、どこまでできるようになるのだろう」
「家に帰ってからの生活が想像できない」
「説明を聞いたけれど、よく分からなかった」
「家族として、何をしてあげればいいのだろう」
気になることはあっても、いざ担当者を前にすると、うまく質問できないことがあるかもしれません。
「忙しそうだから、聞くのは悪いかな」
「同じことを、もう一度聞いてもいいのかな」
「こんなことまで相談していいのかな」
そんなふうに遠慮して、言葉を飲み込んでしまうこともあると思います。
■「何が不安か分からない」でも構いません
不安は、最初から整理されているとは限りません。
体のこと、これからの生活のこと、家族への負担のこと。いくつもの心配が重なり、「とにかく不安」という気持ちになることもあるでしょう。
そんなときは、無理に質問をまとめなくても大丈夫です。
「何が心配なのか、うまく説明できないのですが……」
この一言から、話し始めても構いません。何が気になっているのかを一緒に整理することも、相談のひとつだと私は考えています。
■「生活の場面」に置き換えてみる
少し言葉にできそうであれば、心配なことを具体的な生活の場面で考えてみてください。
例えば、「退院後が不安」という気持ちの中には、次のような心配があるかもしれません。
・夜、ひとりでトイレに行けるだろうか
・玄関の段差を越えられるだろうか
・お風呂では、家族の手助けが必要だろうか
・日中、家にひとりになる時間をどう過ごそうか
「歩けるようになりたい」という希望も、「自分でトイレに行きたい」「また近所へ買い物に行きたい」と伝えると、大切にしている生活が担当者に伝わりやすくなります。
大きな目標でなくても構いません。ご本人が気にしていることや、取り戻したい日常を教えていただければと思います。
■ 質問は、ひとつずつで大丈夫です
聞きたいことを忘れてしまいそうなときは、紙やスマートフォンに短くメモしておく方法もあります。
① 今、いちばん困っていること
② 説明を聞いて、分からなかったこと
③ これからできるようになりたいこと
全部を埋める必要はありません。まずはひとつだけでも十分です。
説明が分かりにくかったときは、「もう少し、普段の生活に置き換えて教えてもらえますか」と伝えてみてください。その場で聞くのが難しい場合は、改めて相談できる時間を尋ねる方法もあります。
■ ご家族の心配も、話してよいことです
ご家族も、「本人を支えなければ」と思うほど、ご自身の不安を後回しにしてしまうことがあるかもしれません。
「どこまで手伝えばいいのか分からない」
「仕事と介助を両立できるか心配」
「励ましたいのに、どんな言葉をかければいいか迷う」
こうした気持ちも、大切な相談内容です。
ご本人が望むことと、ご家族が無理なく支えられること。その両方を担当者に伝えながら、これからの生活を考えていければと思います。
■ 話す前の整理から、お手伝いします
ココナラでは、患者さん・ご家族のリハビリや生活への不安について、チャットや電話でお話を伺っています。
「担当の先生に、何を聞けばいいか整理したい」
「まずは、自分の気持ちを誰かに聞いてほしい」
そんな段階でも構いません。
個別の回復の見通しや、運動・介助の方法については、体の状態を把握している主治医や担当のリハビリスタッフへの確認が必要です。その確認に向けて、心配なことや聞きたいことを一緒に整理するお手伝いをしたいと考えています。
相談を考えている方は、プロフィールの出品サービスをご覧ください。
うまく話すことよりも、気になっていることを、ひとつ言葉にするところから。
このブログが、そのきっかけになればうれしいです。