今回は、兄の話をしようと思います😊
私はどちらかというと母親似。
兄はどちらかというと父親似。
もちろん似ているところもあるけど、性格は結構正反対。
でも、よくある仲のいい兄弟だったと思います。
以前も書いたように、私たちは幼い頃に父を亡くし、母が女手ひとつで育ててくれました。
だから兄も私も、小さい頃から同じことを考えていました。
「母に迷惑だけはかけたくない。」
子どもだから大きな力にはなれない。
でも、せめてマイナスだけは増やしたくない。
そんな気持ちで毎日を過ごしていました。
母は朝も昼も夜も働いていた時期があります。
学校へ送り出してくれて、夕飯を作ってくれて、また仕事へ。
正直、母が家でゆっくり寝ている姿は、ほとんど見た記憶がありません。
夜になると家には兄と私だけ。
兄は中学生で、友達も多く、バスケットボール部。
そして当時、大流行していた『金田一少年の事件簿』にどハマり。。。
私はというと…
ホラーが大の苦手💦
「お願いやけん見らんで…(+_+)」
本気でそう思っていました(笑)
しかも、その後は『リング』ですよ…。
「いやいやいや💦」
「なんでわざわざ怖いものを見ると!?」
子どもの私は全然理解できませんでした。
でも、テレビを消してもらえないからといって、自分の部屋へ行く勇気もない。
「下で貞子がおるのに、一人で二階なんか行けるかぃ」
結局、文句を言いながら兄の近くにいるしかありませんでした(笑)
今思えば、本当に怖かったのはホラー映画じゃなくて、母が仕事で家にいない夜だったのかもしれません。
でも、兄がいてくれた。
それだけで、一人じゃないと思えました。
だから、あの頃の寂しさや不安を乗り越えられたんだと思います。
兄は友達も多く、バスケットも上手。
私は太っていて、人見知りで、友達も少ない。
兄に憧れてミニバスケットを始めたものの、ケガをして続けられませんでした。
だから私にとって兄は、「何でもできる兄( -`ω-)
小学校高学年になると、太っていることをからかわれることもありました。
『SLAM DUNK』の安西先生にちなんで「あんちゃん」と呼ばれたり、お腹を触られたり…。
今なら「それ、普通にアウトやろ」と思うこともたくさんありました。
そんな私を見ていた兄は、「弟はいじめられやすい」と思っていたんでしょう。
ある日、私が仲の良い友達とじゃれ合っている姿を見て、その友達に向かって
「何で俺の弟をいじめるとや?」
と言ったそうです。
もちろん兄の勘違い(笑)
でも、その話を後から友達に聞いた時は、なんだかうれしかったんです。
兄は私が知らないところでも、守ろうとしてくれていた。
その存在は、子どもの私にとって本当に大きなものでした。
兄のすごさは、それだけではありません。
一時期フリーターとして働いた後、親戚の紹介で東京へ働きに行ったことがあります。
「東京で頑張るぞ!」
そんな気持ちだったと思います( `ー´)ノ
ところが現実は甘くありませんでした。
その親戚は会社で不正をしていて、兄は働いているのに給料が一向にもらえなかったそうです。
お金は底をつき、住んでいたのは昔の『神田川』に出てきそうな家。
段ボールを敷いて寝る生活。
そんな状況でも兄は誰かを責めることなく、自分で佐川急便のアルバイトを始めました。
九州へ帰るためのお金を、一円ずつ貯めるためです。
そして、自分の力だけで帰ってきました。
その親戚とは縁を切り、その後、その人は逮捕されました。
兄は人生のどん底を経験しました。
それでも逃げなかった。
腐らなかった。
だから兄は今でも少々のことでは折れません。
自分が正しいと思うことは、相手が誰であってもきちんと伝える。
でも、自分が間違っていると理解すれば、
「俺が悪かった。」
と素直に言える人でもあります。
頑固だけど、人の話をちゃんと聞ける。
そんな大人です。
……まあ、頑固なのは兄だけじゃないんですけどね。
私も相当頑固です(笑)
だからぶつかることもあります。
でも、お互いの得意なことも苦手なことも分かっています。
「ここは兄貴が得意。」
「ここは俺の方が役に立てる。」
そんなことを自然と理解できる関係になりました。
私は転職を何度も経験しました。
世間ではマイナスに見られることもあります。
でも、その分だけいろいろな世界を見て、多くの人と出会い、多くの経験を積むことができました。
兄は、一つの仕事を長く続けてきた人。
私は、いろいろな仕事を経験してきた人。
歩んできた道は違うけれど、お互いに持っていないものを持っています。
最近では、兄が私を頼ってくれることも増えました。
昔は兄の背中ばかり追いかけていた私が、今では兄の力になれる。
そう感じた時、本当にうれしかった。
「やっと肩を並べられたのかな。」
そんなふうに思えたんです。
今は高齢になった母もいます。
兄の家庭もあります。
私の家庭もあります。
だから私は、私にしかできないことで、この家族みんなを支えていきたい。
昔、兄が私を守ってくれたように。
今度は私が、兄や母を支える番です。
私は兄貴が大好きです。
たぶん兄も、弟である私を大切に思ってくれています。
離れて暮らしていても。
それぞれ家庭を持っていても。
私は一生、兄貴の弟。
兄貴は一生、私の兄貴。
それだけは、きっと一生変わりません。
そんな兄がいることを、私は心から誇りに思っています。