前回のブログでは、私がFPとして活動を始めたきっかけを書かせていただきました。
今回は、その土台になっている出来事を少しだけお話ししたいと思います。
私は6歳のとき、父をすい臓がんで亡くしました。
父は41歳。
今の私と同じ年だったと思うと、本当に若かったんだなと感じます。
父は、とにかく明るい人でした。
お風呂では歌を歌って家族を笑わせたり、休日は家族との時間を全力で楽しんだり。
家族思いで、人を自然と引きつける人だったんだと思います。
父のお葬式は自宅で行われました。
家の前には10メートルくらいの長い列ができていて、「こんなにたくさんの人が来てくれるんだ」と子どもながらに驚いたことを今でも覚えています。
そんな父が亡くなる約2年前、ある決断をしました。
それが、中古住宅の購入です。
実は、最初から家を買う予定だったわけではありません。
当時、鹿児島に住んでいた私たちは、福岡の親族の家へ遊びに行った帰りに、たまたま中古住宅を見学したそうです。
「ちょっと見てみようか。」
そんな軽い気持ちだったはずなのに…
父はその家を、とても気に入ってしまったそうです(笑)。
そして購入を決意。
母はきっと、
「えっ!?本当に買うの?」
「引っ越しは?」
「そんな急に決める!?」
という状態だったんじゃないかな、と勝手に想像しています(笑)。
でも父は、その家で暮らす未来を本当に楽しみにしていました。
庭に倉庫を作ったり、家のことをあれこれ考えたり。
今思えば、完全に"DIYモード"だったのかもしれません(笑)。
私も兄と一緒に使っていた子ども部屋が大好きでした。
入口が二つある少し変わった部屋で、「秘密基地みたい!」と毎日ワクワクしていた記憶があります。
庭で遊び、近所の友達と遊び、家に帰れば家族がいる。
そんな毎日が、私にとっては当たり前の幸せでした。
父が何を話していたかは、正直あまり覚えていません(笑)。
でも、一つだけ覚えています。
キッチンでお酒を飲んでいる父と母。
少しお酒くさい父(笑)。
兄と遊んでいる私。
何気ない夕食の時間。
あの空気が、とても幸せだったということだけは、今でも忘れません。
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でも、大人になって初めて気づいたことがあります。
父は家を「遺すため」に買ったわけではありません。
当然、自分が41歳で亡くなるなんて思ってもいなかったはずです。
それでも結果として、その家は私たち家族を守ってくれました。
もしあの時、
「もう少し考えてから買おう。」
「今じゃなくてもいいよね。」
そんな選択をしていたら…。
父が亡くなったあと、母は住む家を探しながら、子ども二人を育てることになっていたかもしれません。
専業主婦だった母が住宅ローンを組むことは簡単ではなかったでしょう。
引っ越しを繰り返していたかもしれません。
私たち兄妹の人生は、きっと今とは違っていたと思います。
母は今でも言います。
「あの家をお父さんが残してくれたから生活できた。」
その言葉の意味を、大人になってようやく理解しました。
そして父は、家だけではなく、死亡保険という安心も残してくれていました。
だから母は、悲しみの中でも前を向き、私たち兄妹を育てることができたのだと思います。
私は、父が未来を予測していたとは思っていません。
ただ、大切な家族のために、その時できる決断をしただけなんだと思います。
でも、その決断が私たち家族の未来を守ってくれました。
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この経験が、今の私のFPとしての原点です。
住宅購入も、保険も、お金のことも。
どれも「商品」を選ぶことが目的ではありません。
家族が安心して暮らし続けるための準備です。
私は営業の仕事も経験してきました。
だからこそ、「売ること」が目的になってしまう難しさも知っています。
だから私は、「何を売るか」よりも、「そのご家族が、この先も安心して暮らせるか」を一番大切にしたいと思っています。
人生には、本当に「まさか」があります。
もちろん、その「まさか」が来ないことが一番です。
でも、もしもの時に家族が困らない準備はできます。
だから私は、家を買う**"前"**に相談してほしい。
「この家で本当に大丈夫かな?」
「この住宅ローンで安心かな?」
「もしもの備えは十分かな?」
そんなことを一緒に考えられる存在でありたいと思っています。
父と母が私たちに残してくれた愛情を、今度は私が誰かの家族へつないでいく。
それが、私が住宅購入前の相談にこだわる理由です。