前回は、Narrow downについて解説しました。
Problemから始まり、商品やサービスの価値を理解し、不安も解消され、「今行動しよう」と思ってもらう。
ここまで来れば、あとは最後の一歩です。
PASONAの最後、**Action(行動)**です。
1.Actionとは?
Actionとは、その名前の通り、お客様に具体的な行動をしてもらうことです。
例えば、
「今すぐ購入する」
「無料相談を予約する」
「資料をダウンロードする」
といったものですね。
ここまで読むと、「最後に購入ボタンを置けばいいだけでは?」
と思うかもしれません。
しかし、Actionで重要なのは、単に「行動してください」と伝えることではありません。
お客様に、次にどんな行動をしてもらうのが適切なのかを考えることです。
2.すべての商品で「今すぐ購入」が正解ではない
例えば、1,000円の商品を販売しているとします。
商品の内容や価格に納得しているお客様なら、
「今すぐ購入する」
で問題ないでしょう。
では、100万円の商品ならどうでしょうか。
初めて商品を知った人に、
「100万円です。今すぐ購入してください。」
と言っても、なかなか行動には移せません。
商品の価格が高くなれば、検討することも増えます。
内容が複雑なサービスなら、自分に合っているのか確認したい人もいるでしょう。
企業向けの商品なら、担当者一人では購入を決められないこともあります。
つまり、商品やサービスによって、購入までに必要なステップは違います。
だからActionも、商材に合わせて設計する必要があります。
3.商材によってActionは変わる
例えば、こんな違いがあります。
こうして見ると、Actionとは必ずしも「購入」ではないことが分かります。
商品の価格、複雑さ、リスクによって、お客様が次に進みやすい行動は変わるのです。
4.大きなActionは、小さく分ける
特に高額な商品や、購入までに検討が必要な商品では、
購入までのActionを小さく分けるという考え方が重要になります。
例えば住宅なら、いきなり「家を買う」ではありません。
まず、「資料を請求する」
次に、「モデルハウスを見に行く」
そして、「具体的な相談をする」
というように、購入までにいくつかのActionがあります。
営業でも同じです。
その場で契約まで進める場合もあれば、
「では、次回詳しい資料を持ってご説明します。」
と、次の商談につなげることもあります。
これも立派なActionです。
大切なのは、こちらが最終的にしてほしい行動ではなく、お客様が今の段階で無理なく進める次の一歩を考えることなのです。
5.「やろう」と思った人を迷わせない
適切なActionを決めたら、最後にもう一つ。
何をすればいいのかを明確にします。
せっかく「やってみよう」と思っても、申し込み方法が分からない。
問い合わせ先が見つからない。
購入まで何をすればいいのか分からない。
これでは、せっかく動いた気持ちが止まってしまいます。
例えば、「お問い合わせはこちら」
よりも、「無料相談の日程を選ぶ」「詳しくはこちら」
よりも、「まずは無料資料をダウンロードする」「お申し込みはこちら」
よりも、「14日間無料で試してみる」
のように、次に何をすればいいのかが具体的に分かるAction
を用意します。
6.PASONAを振り返ってみましょう
ここまで、PASONAを一つずつ見てきました。
Problem
「これは自分の問題だ」
Affinity
「この人は自分のことを分かっている」
Solution
「この方法なら解決できそうだ」
Offer
「それなら安心して選べそうだ」
Narrow down
「今、行動しよう」
Action
「では、次にこれをしよう」
こうして見ると、PASONAは単なる文章のテンプレートではありません。
人が商品やサービスを知り、価値を理解し、納得して行動するまでの心理を整理したフレームワークとして見ることもできます。
だからこそ、Web広告やLPだけでなく、営業や商品開発、マーケティングなど、「何かを人に届ける仕事」に応用することができるのです。