「ついてればいい」に潜む教え方の盲点。新人はんだ付け指導で防いだ不具合のリアル【午後編】

「ついてればいい」に潜む教え方の盲点。新人はんだ付け指導で防いだ不具合のリアル【午後編】

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ビジネス・マーケティング
【追記:午後の指導レポート(その後の様子)】

午前中の指導を終え、午後からは急遽、別の指導依頼が入りました。
内容は「シールド線と芯線を基板へはんだ付けする」という、実務でも非常に重要な工程です。

現場へ向かうと、すでに先輩指導者が新人に教えている最中でした。
その先輩は新人に対し、「これは検査用の基板だから、それほど綺麗じゃなくていいよ。とりあえず(線が)ついていれば大丈夫だから」という教え方をしていました。

しばらく遠目から様子を見ていたところ、確かに出来栄えとしては一見、綺麗に付いているように見えました。しかし、プロの目で近くからしっかりと確認した瞬間、重大なリスクを発見したのです。

シールド線の基版ランドにあるはんだの中央から、芯線が露出してしまっていました。
この状態にしてしまうと、「はんだの内部で芯線の一部の被覆が抜け、グランド線(シールド)と芯線が接触して、ショートなどの不具合(不良)につながるリスク」が極めて高くなります。見た目は綺麗でも、中身は爆弾を抱えているような状態です。

指導していた先輩に「ここ、芯線が出てしまっていますが…」と確認したところ、そこまでのリスクには気づいておらず、「あ、そこは気にしていませんでした!新たに勉強になりました」とのことでした。

ここで私の修正(TWIによる正しい指導)の出番です。

先輩指導者と新人の二人に、ただ「これじゃダメだ、やり直し」と言うのではなく、「なぜ、ここから芯線を出してはいけないのか」という【理由とリスク】を明確に、ロジカルに伝えました。ラポール形成ですね。

感覚ではなく、不具合につながる根拠を100%理解した二人の顔つきは一瞬で変わり、目が輝きました。自分たち自身が新たな知識を得たという自信、視野の広がりを感じているように見えました。
「なるほど、だから絶対にこうしなければいけないんですね!これなら理由が分かったので、不具合を起こさないように確実に注意して作業ができます」と、深く納得した回答が返ってきたのです。

今回の例では教える側が「ついていればいい」と基準を曖昧にしています。しかし 落とし穴があったわけですね。
落とし穴に気づかないと、新人は何が本当に危険なのかを学べません。
作業の「やり方」だけでなく、「なぜそうするのか(急所とその理由)」をセットで伝えること。これこそが、教える側も教わる側も同時に成長し、現場の不良率をゼロにするためのTWIの力です。
午後も最高の気づきと成果のある指導ができました!

このような観点からどのような手順書が必要か?サポートさせていただきます。


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