回避型・恐れ回避型との関わり方。

回避型・恐れ回避型との関わり方。

記事
コラム


前回のお話はこちら✨




好きなのに、距離を取られてしまう。
仲良くなれたと思ったら、急にそっけなくなる。
近づこうとすると離れていくのに、こちらが離れると連絡が来る。


そんな相手との関係に、戸惑ったことはありませんか?


「私のことが好きじゃないのかな」
「もっと距離を縮めたいのに、どうしよう」


そんなときに知っておきたいのが、「愛着スタイル」という考え方です。

今回は、混同されやすい「回避型」と「恐れ回避型」の違いと
それぞれとの関わり方についてお話しします。


そして、大前提に、
愛着スタイルは人を決めつけるためのラベルではありません。

相手の行動を理解するための、ひとつの視点として読んでみてください。



◆そもそも、愛着スタイルって?



愛着とは、特定の相手との間に築かれる情緒的なつながりのこと。


心理学では、人との親密さをどのように感じるか、
不安になったときにどのような行動を取りやすいか
そういった特徴を愛着の観点から考えます。


成人の愛着を理解する際には、主に次の2つの傾向が使われます。

① 愛着不安

相手に嫌われていないか、見捨てられないか、愛されているかなどを不安に感じやすい傾向。

② 愛着回避

人に頼ったり、親密になったり、自分の気持ちをさらけ出したりすることに抵抗を感じやすい傾向。




一般的に「回避型」と呼ばれる人は、愛着回避が高く、
愛着不安は比較的低い傾向にあると言われています。


一方、「恐れ回避型」と呼ばれる人は、
愛着回避と愛着不安の両方が高い傾向にあります。


回避型は親密さを避ける傾向が目立ちやすく、
恐れ回避型は親密さを求める気持ちと、親密さを怖がる気持ちの両方を抱えやすい。


もちろん、実際の人間関係は、
この分類だけできれいに分けられるものではないです。



◆回避型の特徴とは?



回避型の愛着傾向が強い人は、人に頼ることや、感情を共有すること、
自分の内面を深く見せることに抵抗を感じやすい。


・一人の時間を大切にする
・自分の気持ちをあまり言葉にしない
・悩みを人に相談することが苦手
・恋人から頻繁に気持ちを確認されると負担に感じる
・親密になってくると、少し距離を取りたくなる


付き合う前は自然に連絡を取れていたのに、
関係が深まるにつれて連絡の頻度が減る。

悩みを聞こうとしても、
「大丈夫」「自分で何とかする」と話を終わらせてしまう。


ただし、連絡が少ない人や一人の時間が好きな人が、
必ず回避型というわけではありません。

性格や生活環境、仕事の忙しさなども関係します。



◆回避型の人の内側では、何が起きているの?



愛着回避が強い人は、不安や寂しさを感じたときに、
誰かに助けを求めるよりも、自分で気持ちを処理しようとすることがあります。

心理学では、このように愛着に関係する感情や欲求を抑えたり、
他者への依存を避けたりする傾向を
愛着システムの非活性化と関連づけて説明することがあります。


つまり、気持ちがないから距離を取るとは限らないということ。


親密さが増すことで、自分のペースが失われるように感じたり、
誰かに頼ることに居心地の悪さを感じたりする可能性があります。

ただし、本人が実際に何を感じているかは、外から見ただけではわかりません。

距離を取る理由すべてを愛着スタイルで説明しようとしないことも大切。



◆恐れ回避型の特徴



恐れ回避型は、「親密になりたい気持ち」と「親密になることへの不安」が同時に強くなりやすい愛着傾向として説明されます。


回避型と似ている部分もありますが、
相手とのつながりを求める気持ちと、傷つくことへの恐れがぶつかりやすい点が特徴。


・相手と親密になりたいのに、近づくと怖くなる
・相手の好意を感じても、信じきれない
・嫌われることを恐れる一方で、相手を遠ざけてしまう
・自分の気持ちが不安定になり、距離を縮めたり離したりする
・傷つくことを避けるため、本音を隠してしまう


たとえば、相手と楽しい時間を過ごし、
もっと一緒にいたいと感じる。

でも、関係が深まってくると、

「いつか嫌われるかもしれない」
「本当の自分を見せたら、離れていくかもしれない」
と不安になる。

その結果、自分から距離を取ってしまうことがあります。
一方で、距離を取ったあとには寂しさが強まり、また相手とつながりたくなる場合も。



◆恐れ回避型の人の内側で起きていること



恐れ回避型の傾向が強い人は、
他者とのつながりを求めながらも、
拒絶されたり傷ついたりすることを強く警戒したりします。


相手に近づきたい。
でも、近づくほど傷つく可能性も大きく感じてしまう。
そのため、近づくことも、離れることも、どちらも不安につながることがあります。

ただし、こうした行動が見られるからといって、
必ず恐れ回避型とは限りません。

また、本人が意図的に相手を振り回しているとも限りませんが、
行動の理由が何であっても、相手が傷ついて良いわけがありません。



◆回避型の人との関わり方



① 距離を取ることを、すぐに拒絶と結びつけない


相手が一人の時間を必要としているとき、
すぐに「嫌われたのかもしれない」と考えてしまうことがあるかも。

でも、一人になりたい気持ちと、
相手を嫌いになることは同じではありません。


まずは、相手が自分の安心できる心の距離を大切にしたいのかな、とも考えてみましょう。

ただ、いつも一方的に距離を取られ、
こちらの気持ちが置き去りになっているなら、
その関係について話し合うことも必要です。



② 気持ちを話すことを急かさない


相手の本音が知りたくて、

「どう思っているの?」
「何を考えているの?」
「どうして話してくれないの?」

と何度も尋ねたくなることがあるかもしれません。


しかし、相手が感情を言葉にすることに苦手意識を持っている場合、
急かされることで、さらに話しにくくなることがあります。


落ち着いて話せるタイミングを選び、
「話せるときに聞かせてくれたらうれしい」
と伝える方法もあります。


ただ、何も話し合えないまま、あなたがずっと待ち続ける必要はありません。
お互いが安心して気持ちを伝えられる方法を探していくことが大切です。


③ 自分の時間も大切にする


相手が一人の時間を大切にするなら、
自分にも自分の時間をつくってみましょう。


友達と過ごす。
趣味を楽しむ。
自分の予定を大切にする。


相手から連絡が来るかどうかだけで、
一日の気分が決まらないように、自分の生活を整えていくことも大切。


相手のペースを尊重することと、
自分の生活を相手に合わせ続けることは違います。


相手に自由が必要なように、
あなたにも安心して過ごすための時間が必要です。


◆恐れ回避型の人との関わり方



恐れ回避型の傾向がある人と関わる場合は、
相手の不安に配慮しながら、二人の関係に一貫性を持たせることも〇。


 ① 言葉と行動に一貫性を持たせる


相手が人を信じることに不安を感じやすい場合、
言葉と行動が大きく食い違うと不安が強くなることがあります。


たとえば、会う約束をしたら守る。
予定が変わったら、できるだけ早く伝える。
伝えたことと違う行動を取ったときは、きちんと説明する。

こうした小さな積み重ねは、お互いの信頼を育てる助けになります。
ただし、相手の不安を全てなくそうとする必要はありません。

どれだけ誠実に接しても、
相手の不安を完全に取り除くことはできないからです。

相手の課題まで、あなたが背負う必要はありません。



② 近づいたり離れたりする行動に、過剰に振り回されない


親密になったと思ったら、急に距離を取られる。
その後、また優しくされる。

こうした変化が続くと、相手の態度ひとつで気持ちが大きく揺れてしまったりしますよね。

相手の行動に戸惑ったときは、
すぐに追いかけたり、自分が悪かったのではないかと責めたりする前に、少し立ち止まってみましょう。


「何かあったのかな?」
「私はどういう関係を望んでいるんだろう?」
と、自分の気持ちも確認してみます。

そして、相手を責めることなく、自分の気持ちを共有することが大切。


③ 安心させることと、何でも受け入れることを混同しない


相手が不安を抱えていると知ると、
「私がもっと安心させてあげなきゃ」
「離れないと何度も伝えれば、変わってくれるかもしれない」
と思うことがあるかもしれません。


でも、相手の不安を理解することと、すべてを引き受けることは違います。
突然連絡を絶たれることが辛いなら、その気持ちを伝えていい。

傷つく言葉を言われたなら、嫌だと伝えていい。
あなた自身も、安心できる関係を求めていいのです。

相手の不安を理解しながら、自分の心も守る。
その両方を大切にしていってほしいです。


◆回避型・恐れ回避型との恋愛で、忘れないでほしいこと



愛着スタイルを知ると、相手の行動に理由があるのかもしれない、
と理解しやすくなることがあります。

必要以上に自分を責めずに済みますしね✨


そして、忘れないでほしいのは、
相手の行動をすべて愛着スタイルのせいにしないことです。


連絡が少ない理由は、マメに連絡を取り合うことが好きではないからかもしれません。

関係をはっきりさせないのは、今は恋人をつくるつもりがないからかもしれません。

大切なのは、相手の心理を推測し続けることではなく、
相手が実際にどのような関係を築こうとしているのかを見ることです。


相手の愛着スタイルを理解したからといって、
あなたが我慢し続けなければならないわけではありません。


恋愛は、どちらか一方が相手を理解し続けることで
成り立つものではないです。

お互いに気持ちを伝え、歩み寄り、関係を育てていくものです。
相手に苦手なことがあるように、あなたにも大切にしたいことがありますよね。

その違いを話し合いながら、お互いに無理のない関係をつくっていくことが大切。


◆最後に




回避型は、親密さよりも自立や距離を保つことを優先しやすい傾向。

恐れ回避型は、親密さを求めながらも、傷つくことへの不安から距離を取ってしまう傾向。


だからこそ、同じように距離を取る相手でも、
必要な関わり方は一人ひとり違います。


相手のペースを尊重すること。
気持ちを伝えることを急かさないこと。
安心できる関係を少しずつ育てること。

そして、自分の気持ちも大切にすること。


誰かを理解することと、自分を犠牲にすることは違います。

相手に事情があるとしても、あなたが寂しさや不安を我慢し続ける必要はありません。
相手のことを理解しようとする優しさを、自分自身にも向けてあげてください。

愛着スタイルは、相手を諦めるための知識でも、
相手を変えるための方法でもありません。


回避型の人が強い不安を感じることもあれば、
恐れ回避型の人が安定した関係を築くこともあります。

愛着スタイルは、必ずしも一生変わらないものではありません。


うまく関わるために相手を知ることも大切。
でも、知ったうえで、自分の幸せを考えていってくださいね✨



きこ

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す