「死にたい」は、「生きたい」という心のサインなのかもしれない【後編】

「死にたい」は、「生きたい」という心のサインなのかもしれない【後編】

記事
コラム
前編では、私がまだ若かった頃に、
友人を自死で亡くした経験についてお話ししました。

仕事や恋愛など、
いくつもの問題が重なり、
心が追い詰められていたのだと思います。

当時の私は若すぎて、
その苦しみに気づくことも、
友人の心に寄り添うこともできませんでした。

今でも、ときどき思います。

「あのとき、もっと話を聴くことができていたら…」

「何か一つでも、違う言葉をかけられていたら…」

でも、過去に戻ることはできません。

だから私は、今、目の前にいる人の
小さなサインを見逃したくないと思っています。

「もう無理。」

「疲れた。」

「何もしたくない。」

「消えてしまいたい。」

そんな言葉の奥にある、本当の気持ちを聴きたい。

そしてもし、その人が
「生きたい」と思える場所を探しているのなら、
一緒にその場所を探したい。

その思いは、
今の私が占いやカウンセリングを通して、
人の人生に寄り添う理由の一つになっています。

そして、そんな私に
「終わること」と「生まれ変わること」
を教えてくれたカードがあります。

それが、タロットの「死神」です。

「死神」のカードを見て、怖いと思ったことはありませんか?

タロットを知らない方でも、
「死神」と聞くと、
少し怖いイメージを持つかもしれません。

実際、私自身もタロットを学び始めた頃は、そうでした。

骸骨が描かれたカード。

「死神」という名前。

どうしても、

「何か悪いことが起こるのではないか。」

「誰かが亡くなることを意味するのではないか。」

そんな印象を持ってしまいます。

でも、30年以上タロットと向き合い、
たくさんの方の人生を見てきた今、
私はこのカードをまったく違う意味で捉えています。

死神は、

「人生が終わる」ことを伝えるカードではありません。

むしろ、

「人生が変わる」ことを教えてくれるカードなのです。

死神が教えてくれる「終わり」は、命の終わりではない

タロットにおける「死神」は、
古いものが終わり、
新しいものへと移り変わっていく
「変容」を象徴しています。

これまでの自分。

これまでの価値観。

これまでの生き方。

これまでの人間関係。

自分を苦しめてきた思い込み。

そうしたものが終わりを迎える。

そして、その終わりの先に、
新しい自分が始まっていく。

だから私は、「死神」のカードを見ると、

「死ぬ」

というより、

「生まれ変わる」

という言葉が浮かびます。

人生も同じです。

人生には、何度も
「古い自分が終わる瞬間」があります。

子どもから大人になるとき。

学生から社会人になるとき。

仕事を辞めるとき。

恋愛が終わるとき。

結婚するとき。

離婚するとき。

親になるとき。

大切な人との別れを経験したとき。

それまでの自分ではいられなくなる瞬間。

それは、とても苦しいこともあります。

でも、その「終わり」があったからこそ、今の自分がいる。

そんな経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。

「死にたい」と思うほど苦しいとき、終わらせたいのは何なのか

だから私は、
もし「死にたい」という気持ちが出てきたときにも、
すぐに答えを出すのではなく、

「私は何を終わらせたいのだろう?」

と、自分に問いかけてみてほしいと思っています。

仕事を終わらせたいのかもしれない。

今の恋愛を終わらせたいのかもしれない。

誰かとの関係を終わらせたいのかもしれない。

ずっと我慢してきた生き方を終わらせたいのかもしれない。

「いい人でいなければならない」
という考えを終わらせたいのかもしれない。

「私は何をやってもダメだ」
という思い込みを終わらせたいのかもしれない。

もしかすると、

「今の自分を終わらせたい」

のかもしれません。

でも、それは、

「命を終わらせたい」

ということとは違うのです。

今の自分を終わらせる。

そして、新しい自分として生き始める。

それは、死神が教えてくれる
「変容」のプロセスでもあります。

人生が変わるとき、人は一度「何かを失う」

人生を変えるというと、
何かを手に入れることだと思うかもしれません。

新しい仕事。

新しい恋愛。

新しい環境。

新しい人間関係。

でも、実際には、その前に
「手放すこと」が必要になる場合があります。

今までの価値観を手放す。

慣れ親しんだ環境を手放す。

「こうあるべき」という思い込みを手放す。

ときには、大切な人との関係を手放す。

だから、人生の転換期には、
喪失感がつきまとうことがあります。

「何もかも失ってしまった。」

「私の人生は終わった。」

そう思うこともあるでしょう。

でも、その「終わり」の中には、
次の人生の種が眠っていることがあります。

私は、これまでたくさんの方の人生を見てきて、
それを何度も感じてきました。

あのとき仕事を失ったから、
本当にやりたいことに気づいた。

あの恋愛が終わったから、
自分を大切にすることを覚えた。

あの人との関係が終わったから、
本当の自分を取り戻せた。

あの挫折があったから、
人の痛みが分かるようになった。

そのときは「終わり」だったものが、
何年か後には「始まり」になっている。

人生には、そんな不思議なことが起こります。

「変わる」ということは、努力することだけではない

人生を変えたいと思ったとき、私たちはつい、

「もっと頑張らなければ。」

「もっと努力しなければ。」

と思ってしまいます。

もちろん、努力することは大切です。

でも、頑張り続けるだけでは、
人生が変わらないこともあります。

なぜなら、

「今までと同じ自分のまま、今までと違う人生を手に入れよう」

としてしまうからです。

本当に人生を変えたいのなら、

今までの考え方を変える。

行動を変える。

付き合う人を変える。

環境を変える。

そして、自分自身を変えていく。

そのためには、ときには
「今までの自分」を終わらせる必要があります。

私は、これを「自分を殺す」
という意味では捉えていません。

むしろ、

「自分を生まれ変わらせる」

と捉えています。

「死にたい」の奥には、「本当は生きたい」があるのかもしれない

前編で、私はこう書きました。

「死にたい」と思うとき、
人は本当は「生きたい」と思っているのかもしれない。

今、改めてその言葉を考えてみます。

「死にたい」という言葉の奥には、

「この苦しみから抜け出したい。」

「このままでは嫌だ。」

「もっと幸せになりたい。」

「もっと自分らしく生きたい。」

「本当は、こんな人生を生きたい。」

という願いが隠れているのかもしれません。

だから、

「死にたい」

という言葉が出てきたとき。

その言葉だけを見てしまうのではなく、
その奥にある、

「私は、本当はどう生きたいの?」

という問いにも、耳を傾けてほしいのです。

それは、すぐに答えが見つからなくてもいい。

今は何も考えられなくてもいい。

ただ、

「本当はどう生きたいんだろう。」

そう問いかけてみるだけでもいいのです。

その問いの中に、もしかしたら、
あなたの「生きたい」が
隠れているかもしれません。

あの頃の私にはできなかったことを、今の私なら

私は、今でも亡くなった友人のことを
思い出すことがあります。

あの頃の私は、何もしてあげられなかった。

もっと人の心を知っていたら。

もっと話を聴くことができていたら。

もっと「助けて」と言っていいんだよ、
と伝えられていたら。

そんなことを考えることがあります。

でも、過去を変えることはできません。

だから私は、
今の自分にできることをしたいと思っています。

もし、あなたが今苦しんでいるのなら。

もし、あなたが「もう無理」と思っているのなら。

もし、あなたが「死にたい」
と思うほど追い詰められているのなら。

どうか、サインを出してください。

「助けて」と言ってください。

うまく話せなくてもいい。

泣いてもいい。

怒ってもいい。

「何がつらいのか分からない」と言ってもいい。

あなたの言葉にならない気持ちも、
誰かに届くかもしれません。

私にでなくてもいい。

家族でも、友人でも、専門家でもいい。

あなたの「助けて」を、誰かに届けてください。

私は、あなたがもう一度、

「生きてみようかな。」

と思える場所を、一緒に探したいと思っています。

それが、今の私にできることだからです。

人生は、何度でも生まれ変われる

タロットの「死神」は、
私たちに「終わり」を教えてくれます。

でも、その終わりは、絶望ではありません。

古いものが終わるから、新しいものが始まる。

古い自分を手放すから、新しい自分に出会える。

そして、人は何度でも生まれ変わることができる。

私はそう思っています。

人生の途中で、

「もう終わりだ。」

と思うことがあっても。

それは、本当の終わりではないかもしれません。

もしかしたら、

「ここから変わる時だよ。」

というサインなのかもしれません。

だから、もし今、あなたが
「死にたい」と思っているのなら。

どうか、すぐに人生そのものを
終わらせる答えを出さないでください。

終わらせるべきものは、あなたの命ではなく、
あなたを苦しめているものかもしれないからです。

その苦しみから離れてもいい。

誰かに助けを求めてもいい。

環境を変えてもいい。

生き方を変えてもいい。

今までの自分を手放してもいい。

あなたは、何度でも生まれ変わることができます。

最後に

あの頃、友人を亡くした私は、何もできませんでした。

でも、その経験があったからこそ、
私は人の心に寄り添うことを
学びたいと思うようになったのかもしれません。

タロットを学び。

人の心を学び。

たくさんの人の人生に触れてきました。

今の私なら、あの頃よりも少しは、
誰かの苦しみに気づくことができると思っています。

だから、今、苦しんでいるあなたに伝えたい。

どうか、サインを出してください。

「死にたい」と思うほど苦しいのなら、
その気持ちを一人で抱えないでください。

「もう無理」と思ったら、
誰かに「もう無理」と伝えてください。

あなたが生きることを諦める前に。

あなたの中にある「生きたい」
という小さな声が消えてしまう前に。

誰かに、その声を届けてください。

私は、あなたの人生が
ここで終わるのは本当ではないと思っています。

今のあなたが苦しんでいるのは、
あなたが弱いからではありません。

あなたがダメだからでもありません。

もしかしたら、

今の生き方が、もうあなたに合わなくなっただけなのかもしれません。

だから、変わっていい。

助けを求めていい。

立ち止まっていい。

やり直していい。

そして、

何度でも生まれ変わっていい。

タロットの「死神」が教えてくれるように。

終わりの先には、必ず新しい始まりがあります。

「死にたい」と思うほど苦しいあなたの中にも、

まだ「生きたい」という小さな声があるのかもしれません。

その声を、どうか大切にしてください。

そしてもし、
その声が小さすぎて自分では聴こえないのなら。

誰かに聴いてもらってください。

私は、あの頃の友人にはできなかったことを、

今を生きている誰かに届けたいと思っています。

あなたがもう一度、「生きてみよう」と思えるように。

そのために、私はここにいます。

あなたのエネルギーを整えるお手伝いをします

「頭では分かっているけれど、
どうしても一歩を踏み出すのが怖い」

というときは、
いつでも私にその胸の内を吐き出しにきてくださいね。

タロットや星の導きを借りながら、
あなたが「自分の人生の主役」に
戻るお手伝いをさせていただきます。

一緒に、本当に輝ける未来へ進んでいきましょう。

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