事実と感情と推測を分ける

事実と感情と推測を分ける

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コラム
先日、フリースタイルスキーの近藤心音さんがパワハラの告発文を公開されました。

大変つらい思いをされたんだなと感じました。
怒りや悲しみが伝わってきます。

ただ、事実と感情と推測が混じってしまっているせいで、肝心の事実の部分が分かりにくくなってしまっています。

でもこれは、近藤さんの文章力がどうとかいう話ではないんですよね。
感情が大きく動くと、事実と感情、そして推測までもが一体化してしまうんですよね。
当事者にとっては、事実も感情も推測も一つの出来事として繋がっているために、このような書き方になってしまうのです。

これは近藤さんの告発文に限った話ではありません。
強い感情が伴う出来事を相談するときには、同じようなことが起こり得ると思います。

感情共有が目的なら、これでいいかもしれません。
でも実際に対応や解決を望むのであれば、事実と感情と推測の整理をしないと、「感情の問題なのか」「受け取りの問題なのか」と片付けられてしまうリスクもあります。
当然、事実確認が入るでしょうから、自分から見て何があったのかを明確にしておく必要があります。

退職後に争う場合などは、特にそうだと思います。
感情だけを訴えて問題が解決するケースというのは、レアなのではないかと感じます。

また在籍中に社内のハラスメント相談室に相談するにしても、第三者に何があったのかを明確に示すことが重要になってきます。
そこで感情だけで突っ走ると、何があったのかを理解してもらえなかったり、相手の主張の方が正しく見えてしまうリスクもあります。

ではどうするのがいいのか。
事実・感情・推測を分けることが重要になります。

①事実…実際に起きたこと
 「誰が・いつ・どこで・何を言った/何をした」
②感情…その時どう感じたのか
③推測…事実から考えたこと、解釈したこと

例えば、
①上司に「あの人はそんな人ではない」と言われた…事実
②それを聞いて腹が立った…感情
③私のせいにしようとした…推測

♦混ざっている例
『上司が私のせいにしようとして「あの人はそんな人ではない」と言った。
腹が立った』
この文だと、「私のせいにしようとした」という推測が事実に混ざってしまっているため、読み手が、事実なのか推測なのかの区別をしにくくなります。
意図せず、相手の印象をゆがめてしまうため注意が必要です。
もちろん、意図的に混ぜるのもよくありません。

♦分かれている例
『上司に「あの人はそんな人ではない」と言われて、腹が立った。私のせいにしようとしているのだと感じた』
これだと、事実・感情・推測が分かれているため、読み手が理解しやすいのです。

怒りや悲しみを感じたのなら、それを書いてもいいのです。
そのとき、どう感じたのかも書いてもいいのです。
第三者が見たときに、事実なのか感情なのか推測なのかを区別できることが大切なのです。
そして、第三者が感情に流されず、双方の言い分を正しく理解し、適切な判断ができること。
これもとても大切なことです。

⚠️SNSなどに公開すると、たとえ事実であったとしても、名誉毀損罪などに問われる可能性があります。注意しましょう。








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