木材の木目ヤセは生地の鏡面艶出し仕上げで主に見られる現象です。(※カバー画像には現れていません)
使用環境や経年により、塗膜が木目に沿った目落ちの仕方をする場合がありますが、これを木目ヤセと呼んでいます。
経年的にそうなっていくのは自然な変化ではあるのですが、使用環境などによって進行が早いとあまり好まれない事もありますので、メーカーとしては製造過程で以下のような対策を行っています。
1.目止め処理
・目止め剤(ウッドフィラー)の刷り込み
下地処理の段階で、木目に直接刷り込みます。但し生地の種類によって吸い込む性質が違うため、それに合わせて目止め剤を処方します。
・充分な膜厚確保
木目が塗料を吸い込んだり乾燥工程で目落ちする事も見越しながら、研磨後500μm程度になるように塗装します。
・部品の裏塗装
部品に関しては意匠面だけでなく裏面などもできるだけ塗装して、木材の水分の出入りを抑えます。
2.塗膜の硬化促進
塗料は配合された樹脂などが反応して固まります。
但し固まっても内部では暫く反応は進んでいて、硬化も完成していません。
そのため強制的に熱を掛ける工程を入れる事で、一気に硬化反応を促進、完結させます。
それによって目落ちに対抗できる硬化品質に仕上がります。
以上、ヤセとその対策についてまとめてみました。
少し専門的な話も含みますが、このように今後も少しずつ整理して行けたらと思います。