「CMを作る」と聞くと、出演者をキャスティングして、ロケ地を決め、撮影スタッフを集めて……というイメージがあると思います。
しかし、そんなCM制作の常識が、少しずつ変わり始めています。
出演者0人、撮影0回。
AIを活用すれば、実際の人間を撮影することなく、CMに登場する人物やキャラクターそのものをAIで作ることが可能になってきました。
GREEN DA・KA・RAにもAIが登場
AIとCMの関係を考えるうえで、興味深いのが「GREEN DA・KA・RA」です。
以前、GREEN DA・KA・RAではChatGPTを活用して「AI部長」というキャラクターを作り、そのAI部長にCM出演者を提案してもらうという企画が行われました。
この事例からも分かるのは、AIが単なる「制作ツール」ではなく、CMの企画そのものにも関わり始めているということです。
そして現在は、さらに一歩進んでいます。
「出演者」までAIで作れる
生成AIを使えば、実在しない人物を作り出すこともできます。
年齢、髪型、服装、表情、雰囲気などを指定して、CMのイメージに合った人物を生成する。
さらに、その人物を映像の中で動かしたり、商品を持たせたりすることも可能になっています。
つまり、
「出演者を探す」のではなく、「出演者を作る」
という選択肢が生まれています。
もちろん、実在の俳優やタレントだからこそ成立する広告もあります。
しかし、すべての広告に実在の出演者が必要とは限りません。
撮影すら必要なくなる
AIで人物を作れるようになると、「撮影」の考え方も変わります。
「海辺で撮影したい」
「未来都市を背景にしたい」
「海外で撮影したい」
これまでは、実際にその場所へ行く必要がありました。
しかしAIなら、現実には存在しない場所や、実際には撮影が難しいシチュエーションも映像として作ることができます。
これまでのCM制作が、
「現実を撮影して映像にする」
ものだったとすれば、これからは、
「頭の中のイメージをAIで映像にする」
という方法が当たり前になるかもしれません。
ココナラの仕事も変わっていく?
こうした変化は、大企業だけの話ではありません。
AIによって制作コストや時間を抑えられるようになれば、これまで大きな企業しかできなかったような広告制作を、個人事業主や小さなお店でも依頼しやすくなります。
例えばココナラでも、
「AIを使った動画を作ってほしい」
「AI画像を使って広告を作りたい」
「SNS用の動画を作ってほしい」
といった依頼は、これからさらに増えていくかもしれません。
そして、AIが制作をサポートしてくれることで、個人でも新しいサービスを始めやすくなります。
AI時代に必要なのは「作る力」だけではない
「AIだけでCMが作れるなら、人間はいらないのでは?」
そう思う人もいるかもしれません。
しかし、私はむしろ逆だと思っています。
AIによって「作ること」が簡単になるほど、
何を作るのか。
誰に届けるのか。
どう見せれば伝わるのか。
という部分が重要になります。
AIは、人物も映像もデザインも作ってくれます。
でも、「この広告ならお客様に伝わる」と判断するのは人間です。
これからのココナラも、単純に「作業を代行してもらう場所」から、AIを活用してアイデアを形にしてもらう場所へと変わっていくのかもしれません。
出演者0人。
撮影0回。
そして、AIだけでCMが完成する。
そんな時代は、もうSFの話ではありません。
AIに仕事を奪われるのではなく、AIを使って今までできなかった仕事を生み出す。
これからのココナラでは、そんな働き方がもっと増えていくのではないでしょうか。