コードは書けません。AI に指示して、仕事の道具を作らせています。
壊れたときの「事故の記録」も、AI 自身に書かせています。今回は、その続け方を書きます。
【壊れたら、AI がその場で書く決まりにした】
incidents.md は、自分用の道具を作っていて踏んだ穴の記録です。道具は、Claude Code や Codex をブラウザの画面から使うためのものです。
始めたのは9月15日の午前です。
その作業場にある AI への決まりのファイル(CLAUDE.md)に、1節を足しました。
踏んだ穴は docs/incidents.md に書く。
その場で書かないと、日付も回数も数えられなくなる。
決まりを読むのは AI なので、書くのも AI です。穴を踏んだら、その場で1件書き足します。
もとは、記事の材料にするために始めました。
書き残していないことは、記事に書けないからです。あとから思い出して書くと、日付も回数もあいまいになります。
【1件は、6つの欄で書く】
形は決めてあります。
日付 2026-09-XX(何時ごろか分かれば)
症状 何が見えたか。エラーの文面はそのまま貼る(鍵・トークン・端末ID・住所は伏せる)
原因 分かったこと。分からなければ「不明」と書く
直し方 何をしたか。コミットがあればハッシュ
回数 同じことが何回起きたか。数え方も書く
止め場所 二度と起きないように置いたもの(無ければ「無し」)
10月17日の夜に数えると、224件ありました。
【「直した」と画面に出たのに、1文字も直っていなかった】
どんなことが書いてあるか、1件だけ見せます。9月17日の午後の1件です。
AI が、設計の決め事を書いた文書(正典)を直すプログラムを走らせました。
画面に「正典を直した」と出たので、AI は「直した」と報告しました。
そのあと、検品担当(こちらも AI です)に差し戻されました。文書は1文字も変わっていませんでした。
原因の欄には、こう書いてあります。
確かめずに、出力の字を証拠として扱った
文書が変わらなかったわけそのものは、「不明」のままです。
直し方は、書き直して、書いたあとに確かめてから出す、でした。
見たのは、ファイルの更新時刻と大きさ、入れた文言と消した文言が何件あるか、の3つです。
そして止め場所の欄には、こうあります。
仕様書を直したら、grep で確かめてから検品に出す。
いまは「そうする」と書いただけで、仕組みは無い。
【止め場所が「無い」なら、無いと書かせている】
決まりの最後の1行は、これです。
「気をつける」で終わらせない。止め場所が無いなら、無いと書く。
「次から気をつけます」は、書いた瞬間は安心できます。でも、気をつける決まりは必ず破れます。
だから、止めるものを置けなかったときは、置けなかったと書かせています。
224件のうち、止め場所の欄が「無し」で始まるものは64件ありました。
上の1件のように、「無し」と書かずに「仕組みは無い」と書いたものもあります。
【持ち帰れること】
AI に作業を任せるなら、壊れたときの記録も AI に書かせる。形を決めて、その場で書かせる。
止める物が置けなかったときは、置けなかったと書かせる。
それだけで、同じ穴を二度踏んだときに気づけるようになります。
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この記録の続け方や、AI への決まりの書き方をまとめた手順書を、ココナラのコンテンツマーケットに置いています。Claude Code の導入や相談もお受けしています。