「こんな話、誰にもしたことないんですけど」から始まった話

「こんな話、誰にもしたことないんですけど」から始まった話

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コラム
「こんな話、誰にもしたことないんですけど」

そう前置きしてから始まった話がありました。

今日は、そのときのことを、特定できない範囲で書いてみようと思います。

前置きの重さ

その一言を聞いた瞬間、少し背筋が伸びました。

「誰にもしたことがない」ということは、それだけ長く、一人で抱えてきたということだと思ったからです。

家族にも、友人にも、恋人にも話していない。 ずっと自分の中だけに留めてきた気持ち。

それを、初対面に近い私に話そうとしてくれている。 その事実だけで、なんだか身が引き締まる思いでした。

ゆっくりと、言葉を選びながら

話し始めは、とてもゆっくりでした。

「なんて言えばいいか分からないんですけど」 そう言いながら、一つひとつ言葉を選ぶように話してくれました。

途中で何度か止まりながらも、少しずつ、少しずつ、話を進めていく。

私は相槌を打ちながら、急かさず、そのペースに合わせて待っていました。

なぜ、話せたのか

話を聴き終えた後、その方がぽつりと言いました。

「なんか、利害関係がない人だから、話せたのかもしれません」

その言葉が、印象に残っています。

身近な人には、関係性があるからこそ話せないことがあります。 「どう思われるだろう」 「これを言ったら、関係が変わってしまうかもしれない」

そういう心配がない相手だからこそ、初めて言葉にできることがあるんだと、その時に気づきました。

話してくれたことへの感謝

「誰にもしたことがない話」を、初めて言葉にする瞬間に立ち会えることがあります。

それは、私にとって特別なことだと思っています。

うまくアドバイスできたわけではありません。 ただ、最後まで聴いていただけです。

それでも、その方にとっては「話せた」という事実そのものが、意味のあることだったのかもしれません。

もし、誰にも話したことがない気持ちを抱えているなら。 その最初の一歩を、私が受け止められたらと思っています。

誰にも話したことがないことでも、大丈夫です。あなたが話したいと思ったときが、そのタイミングです。
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