前編では物件タイプ別のメリット・デメリットをご紹介しました。
後編はエリアの選び方・内見のコツ・必要な家具家電・節約術・よくある
トラブルと対処法をまとめます。
【住むエリアの選び方】4つのポイント
① 通学のしやすさ
設備が充実していて家賃が安くても、大学まで2時間かかるようでは
毎日の通学だけで疲れてしまいます。
目安は乗り換えを減らして乗車時間30分〜1時間以内です。
電車・バスの運行本数や終電の時間も必ず確認してください。
また現場で長年見てきた経験から言うと「災害時に歩いて帰れる距離か」
という視点も大切です。
交通機関が止まったとき、徒歩で帰宅できる距離であれば安心感が違います。
② 家賃と交通費のトータルコスト
家賃が安くても大学までの交通費が高ければトータルの支出は変わりません。
物件を比較するときは家賃+交通費で考えてください。
③ 生活環境が整っているか
スーパー・コンビニ・ドラッグストア・病院・銀行など日常生活に
必要な施設が近くにあるか確認してください。
特に食材の買い出しは毎日のことなので、通学ルートの途中にスーパーが
あると非常に便利です。
④ 防犯・防災の安全性
土地勘がないと治安の良し悪しは判断しにくいものです。
昼間と夜の両方で内見することを強くおすすめします。
昼間は静かでも夜になると人通りが少なくて暗いというケースは
現場でもよく見てきました。
ハザードマップで浸水リスクや土砂崩れのリスクも
事前に確認しておいてください。
各市区町村のホームページで無料で見られます。
【物件探しのタイムライン】時期別にやること
受験前(10〜12月)
志望校周辺の家賃相場と生活環境をざっくり調べておく程度でOKです。
具体的な物件選定に時間をかけるより勉強を優先してください。
受験直前(1〜2月上旬)
予算や契約に必要な書類について保護者と話し合っておくと合格後の
手続きがスムーズになります。
どんな条件の物件に住みたいか優先順位を整理しておきましょう。
受験後〜合格発表(2月中下旬)
自己採点で合格の可能性が高ければ積極的に動き始めてください。
人気エリアの物件は早々に埋まります。
仲介業者への相談・内見予約・引越し業者への問い合わせを同時並行で
進めましょう。
現場目線のひとこと
1〜3月は不動産・引越し業界ともに繁忙期です。
合格発表を待ってから動くと希望の物件が残っていないというケースを
何件も見てきました。
合格の見込みが立った段階で早めに動くことを強くおすすめします。
【内見のコツ】確認しておきたいポイント
物件を見るときは部屋の広さやデザインだけでなく以下の点も必ず
確認してください。
・日当たりと風通しの良さ
・コンセントの位置と数(家具を置いた後で使いにくくなることがある)
・隣室・上階の音の聞こえ方
・窓の外の騒音(幹線道路・線路が近くないか)
・収納スペースの広さ
・洗濯機置き場の場所(室内か室外か)
・インターネット回線の種類(入居後に変更できないことが多い)
メジャーを持参して
置きたい家具・家電のサイズが実際に入るかどうかその場で
確認することをおすすめします。
【必要な家具・家電リスト】
賃貸マンションは基本的に家具・家電が揃っていません。
最初に揃えるべき必須アイテムをまとめました。
家電
・冷蔵庫
・洗濯機
・電子レンジ
・掃除機
・テレビ
・冷暖房器具(エアコンは備え付けが多いが要確認)
家具・寝具
・ベッドまたは布団
・デスクと椅子
・カーテン(入居初日から必要なので忘れずに)
・テーブル
調理器具
・ガスコンロ(備え付けでない物件もある)
・鍋・フライパン
・食器・箸・カトラリー類
最初からすべて新品で揃えようとすると
15〜20万円前後かかります。
「最初は最低限だけ揃えて、後から買い足す」方針が費用を抑えるコツです。
中古品やリサイクルショップの活用も検討してみてください。
【節約術】大学生の一人暮らしで実践してほしいこと
家計簿をつける
スマートフォンの家計簿アプリを使えば手間がかかりません。
1週間単位で支出を確認する習慣をつけると無駄な出費に気づき
やすくなります。
固定費を見直す
スマホ代は格安SIMに変えるだけで月数千円の節約になることがあります。
まず固定費から見直すのが節約の基本です。
コンビニの利用を控える
賃貸物件の近くにコンビニがあると便利ですが、スーパーと比べると
割高です。
飲み物1本でもスーパーで買う習慣をつけるだけで年間で見ると
大きな差になります。
自炊と外食を上手に組み合わせる
毎食自炊は理想ですが、忙しい大学生には現実的でないこともあります。
自炊をメインにしつつ状況に応じて外食を取り入れるバランスが
長続きのコツです。
まず簡単な料理から始めてレパートリーを少しずつ増やしてください。
【よくあるトラブルと対処法】
体調を崩したとき
一人暮らしで最も心細いのが病気のときです。
かぜ薬・痛み止め・体温計・絆創膏などを入居初日から常備して
おいてください。
症状が改善しない場合は早めに病院に行くことを習慣にしてください。
知らない人が訪問してきた
新聞・宗教・営業の勧誘は一人暮らしの部屋にもやってきます。
管理人がいる物件であれば引越し後に顔合わせをしておくと
不審者の訪問を防ぎやすくなります。
ドア越しに対応して、むやみに開けないことが基本です。
設備が壊れた・調子が悪い
エアコンや給湯器など備え付け設備が壊れた場合は必ず管理会社に
連絡してください。
自分で修理業者を手配すると修理代が自己負担になります。
これは現場でもよく見てきたトラブルです。
天井から水漏れしてきた
まず上の階の方に声をかけてください。
心当たりがなければ配管設備の不具合の可能性が高いため、
すぐに管理会社の緊急連絡先に電話してください。
放置すると被害が広がります。
【最後に】親御さんへ
お子様の初めての一人暮らし、心配なことはたくさんあると思います。
物件選びで大切なのは「安全に帰れる場所かどうか」です。
おしゃれさや設備の充実より、防犯・通学動線・生活環境を優先して
選んでください。
大阪・神戸エリアへの転勤や進学でどのエリアに住めばいいかわからない方、
お子様の一人暮らしの物件選びで不安な方はお気軽にご相談ください。
現場25年の経験をもとに、あなたの状況に合ったアドバイスをします。