好きだった人が、どうでも良くなった瞬間

好きだった人が、どうでも良くなった瞬間

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あんなに好きだったのに。


毎日のように思い出して、
相手の何気ない言葉を
何度も頭の中で再生して。


連絡が来れば舞い上がり、
来なければ落ち込む。


今思えば、
ずいぶん忙しい恋愛をしていたものです。


ところが、

ある日ふと気づくんですよね。

「あれ?最近、あの人のこと考えてないな」


新しい恋人ができたわけでもない。

嫌いになるような決定的な出来事が
あったわけでもない。


それなのに、
いつの間にかどうでもよくなっている。


人の心って、本当に不思議です。


以前なら、相手のSNSを見ては、
誰とどこへ行ったのか気になっていたのに。


今では、わざわざ見に行こうとも思わない。


あれほど特別だった人が、
いつの間にか大勢いる人の中の
一人になっている。


でも、もっと不思議なのは、
相手が何も変わっていないこと。

変わったのは、自分の心なんですよね。


これは恋愛だけではありません。

以前は嫌われたくなくて、
必死に機嫌を取っていた人。

認めてもらいたくて、
頑張っていた相手。

関係を壊したくなくて、
言いたいことを飲み込んでいた友人。


そんな人たちに対しても、

ある日突然、

関心が薄れることがあります。


「あの人にどう思われても、

別にいいか」


そう思えた途端、肩の力が抜ける。


考えてみれば、

相手に嫌われないように頑張っていたのは、
自分のほうだったりするんですよね。

勝手に期待して、

勝手に傷ついて、

勝手に落ち込む。

そして、相手のちょっとした反応に
一喜一憂する。

自分の人生なのに、

いつの間にか他人に

主導権を渡していた。


そう考えると、
少しもったいない気もします。

でも、あの頃の自分を
否定する必要はありません。

そのときは、その人が大切だった。

それは紛れもない事実です。

ただ、ずっと大切に思い続けなければ
いけないわけではないんですよね。

なのに恋愛になると、
なぜか忘れられないことを
特別な愛情のように考えてしまう。

「こんなに忘れられないんだから、
きっと運命の人なんだ」

でも、本当にそうでしょうか?

単に、自分の中でその人の存在を
大きくしすぎているだけなのかもしれません。

もちろん、無理に忘れようとする
必要はありません。

ただ、相手のことばかり考えているうちに、
自分の人生がお留守になってしまうのは、
ちょっと残念。

好きなものを食べて、
行きたいところへ行って、
会いたい人に会う。

自分の毎日を楽しんでいるうちに、
いつの間にか相手の存在が
小さくなっていることもあります。

そして、ある日ふと気づくんです。

「あんなに好きだったのに、
何だったんだろう?」って。

でも、それでいいんじゃないでしょうか。

好きだった人を忘れることより、
その人がいなくても楽しく暮らしている
自分に気づくこと。

そちらのほうが、ずっと大切な気がします。


昔の恋を思い出しても、

もう胸が苦しくならない。


相手が幸せかどうかも、

正直それほど気にならない。


それは冷たいことでも、
薄情なことでもありません。

ただ、自分の人生に戻ってきただけ。


かつて大好きだった人が、
今の自分にも必要な人とは限らない。


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