安心できる恋ほど、見えなくなるものがある

安心できる恋ほど、見えなくなるものがある

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付き合い始めの頃は、

メッセージが来るだけでうれしかった。

会える日を楽しみにしていた。

「ありがとう」も、

「会えてうれしい」も、

今よりずっと素直に言えていた気がする。

それなのに、

一緒にいる時間が長くなると、

返事が遅いことにイライラしたり、

やってくれたことより、
やってくれなかったことが気になったり、

いつのまにか相手の存在が
「いて当たり前」になっていく。

少し寂しい話にも聞こえるけれど、

それ自体が悪いことだとは思いません。


当たり前になっていくということは、

裏を返せば、

それだけ安心できる存在になったということ

でもあるからです。


「この人なら大丈夫」

「きっと明日もいる」

「わかってくれる」

そんな安心感があるから、
少しずつ緊張がほどけて、
気を使わなくなっていく...

いつまでも付き合いたてのように
相手の一言一言に緊張している関係より、

素の自分でいられる関係の方が、
ずっと心地いいこともあります。


でも、

安心と雑さは似ているようで違います。


「わかってくれるから言わなくていい」

「いつもしてくれるから当然」

「このくらい許してくれる」

そんな気持ちが少しずつ増えていくと、


いつのまにか、

感謝することも、
相手を気遣うことも、
後回しになってしまうことがあります。

恋愛では不思議なことが起こります。

好きな人なのに、

知らない人より雑に扱ってしまう。


外では笑顔でお礼を言えるのに、
恋人には言わない。

友達には、

「疲れてるなら今日は休みなよ」

と言えるのに、

恋人には、

「なんで会えないの?」

と言ってしまう。

近いからこそ、
甘えられる。

でも、
近いからこそ
見えなくなるものもあります。

相手がしてくれていること。

相手が我慢してくれていること。

相手なりに大切にしてくれていること。

毎日の中では、
そういうものほど目立ちません。

そして逆に、

足りないものはよく見えます。

もっと連絡してほしい。

もっと言葉にしてほしい。

もっと会いたい。

もっと愛情を見せてほしい。

恋愛では、
「あるもの」より
「ないもの」に目が向きやすい。

だからこそ、
時々立ち止まって考えてみてもいいと
思います。

もし明日、

この人がいなくなったら。

今日当たり前だと思っているものの中に、
恋しくなるものはいくつあるだろう。

毎朝の「おはよう」。

何気ないメッセージ。

くだらない話。

いつもの声。

一緒に食べるご飯。

自分では気づいていなかった優しさ。

失ってから気づくのではなく、
あるうちに気づけたら、
きっと少し違います。

もちろん、

「大切にしなきゃ」

と自分ばかり我慢する必要はありません。

傷つけられているのに
感謝しなさい、という話でもありません。

ただ、

好きだから一緒にいるのに、

慣れすぎたことで
その人の良さまで見えなくなってしまうのは、
少しもったいない。

安心できる恋愛は、
とても幸せなものです。

その安心の上に、

たまに「ありがとう」を置く。

たまに「うれしい」を言葉にする。

たまに、
最初に好きになった頃の気持ちを思い出す。

それだけでも、
関係の見え方は少し変わります。

恋愛で本当に大切なものは、

派手なサプライズでも、
特別な記念日でもなく、

気づけば日常になってしまったものの中に
隠れているのかもしれません。


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