仕事をパズルに

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最近よく聞く。

「昇進したくない」 
「責任を負いたくない」
 「プライベート重視」

たしかに気持ちはわかる。

今の管理職は大変だ。

上から数字を求められ、 下には気を遣い、 板挟みになる。
しかも、 責任に対して給料差が少ない会社も多い。
だから、 “損な役回り” に見えるのも自然だと思う。

でも私は、 管理職をやっていて、 別の面白さを感じていた。

管理職は「パズル」

私はPCで現場全体を見ながら管理していた。
誰がどこにいて、 どこが詰まりそうで、 誰に余裕がなくて、 次に何が起きるか。

なんとなく流れが見える。

そして実際に現場へ行くと、 だいたい予想通りになっている。

これが面白かった。

管理職って、 偉そうに指示を出す仕事というより、

「制約の中で全体を組み替える仕事」

に近い。

人、 時間、 納期、 相性、 疲労、 突発対応。

毎日条件が変わる。

昨日の正解が、 今日は通用しない。

だから飽きない。

先読みすると、余裕が生まれる

仕事を振られる前兆も、 なんとなくわかるようになる。

上の空気、 案件の流れ、 他部署の動き。

「あ、これ次こっち来るな」

そう思ったら、 先に準備しておく。

すると本番で慌てない。
余裕が生まれる。

そして少しサボれる(笑)

でも実際、 こういう“先読み”ができるようになると、 仕事はかなりラクになる。

これは、 単なる根性論ではなく、 全体を見る経験で身につく感覚だと思う。

本当に面白いのは「育成」

でも、 私が一番面白かったのは、 人を見ることだった。
能力が高い人を育てるのは、 正直そこまで難しくない。

でも、 「できない」と思われていた人の適正を見つける。

これが面白い。

配置を変える。 伝え方を変える。 役割を変える。

すると、 急に能力を発揮する人がいる。

そして、 自信がつく。
顔つきまで変わる。

あの瞬間が好きだった。

さらに面白いのは、 こちらの想像を超えてくる時。

「ここまで伸びるのか」

と思う瞬間がある。

管理職って、 単に人を管理する仕事じゃない。
“人が変わる瞬間” を見られる仕事でもある。

管理職を経験すると、見える世界が変わる
管理職をやると、 上の人の動きも見えるようになる。

なぜ急に方針が変わるのか。 
なぜ無茶な指示が来るのか。

もちろん、 理不尽なこともある。

でも、 「別の制約の中で動いている」 ことが理解できるようになる。
すると、 会社全体を立体的に見られるようになる。
これは、 現場だけでは得られない視点だった。

若い世代・未経験の人へ
管理職って、 外から見ると大変そうに見える。
実際、大変な部分もある。
でも、 “責任が増えるだけの仕事” ではなかった。
私はやってみて、
仕事の流れ
人の特性
組織の動き
上の考え
問題の発生源
が立体的に見えるようになった。
もちろん、 合う合わないはある。

でも、 「やったことないから嫌」 だけで避けるのは、 少しもったいない気がする。

管理職は、 人を管理する仕事というより、

“人や組織の可能性を引き出す仕事”

に近い。
そして何より、 毎日答えが違う。
だから面白い。

経営者・上の立場の人へ
最近、 「若手が昇進したがらない」 という話をよく聞く。
でも、 本当に問題なのは、 若手の意欲だけだろうか。

管理職が、
疲弊している
権限がない
責任だけ重い
育成する余裕がない
プレイング業務で埋まっている

そんな状態なら、 魅力的に見えなくなるのも自然だと思う。

本来、 管理職は組織の流れを整え、 人の能力を引き出し、 未来を作るポジションのはず。

ただ耐える役職になってしまうと、 優秀な人ほど避ける。
管理職不足は、 人材不足というより、

“管理職という役割の魅力設計”


の問題なのかもしれない。

せっかく働くなら、面白くやりたい

最近は、 「無理しない」 「消耗しない」 が重視される時代だと思う。
もちろんそれも大事。

でも私は、 せっかく働くなら、 仕事を楽しみたい。

我慢だけではなく、 自分の能力や興味を発散したい。
だから、 管理職も面白かった。

流れを読む。 人を見る。 配置を考える。 先回りする。 人が変わる瞬間を見る。
毎日答えが違う。
だから飽きない。

管理職は、 単なる「責任」ではなく、

“組織という複雑なパズルを動かす仕事”

なのかもしれない。
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