「がんだったらどうしよう」
要精密検査の文字を見ると、まだ何も決まっていないのに、治療、仕事、家族、お金のことまで一気に考えてしまうことがあります。不安になるのは、自然な反応です。
そんなときは、今わかっていることと、まだわからないことを分けてみてください。
今わかっていること
がん検診で、がんの疑いがあるため、詳しく確認する必要があると判定されたことです。
まだわからないこと
本当にがんがあるかどうかです。「要精密検査」は、がんの確定診断ではありません。がん検診で疑いのある人を分け、その後の精密検査で、がんの有無を確認します。
厚生労働省が現在掲載している令和6年度の報告では、要精密検査となった人のうち、実際にがんが見つかった割合は、胃1.80%、大腸3.02%、肺1.66%、乳5.69%、子宮頸0.99%でした。全員にがんが見つかるわけではありません。
一方で、「がんとは限らない」ことと、「精密検査を受けなくてよい」ことは別です。検診の結果だけでは、がんがあるかどうかは確かめられません。
次の一歩
最初から全部を決めなくても大丈夫です。まず結果通知を手元に置き、次の順番で確認してみましょう。
1. どのがん検診で要精密検査になったかを見る
2. 同封された医療機関一覧や案内を確認する
3. 精密検査ができる医療機関へ電話し、予約方法と持ち物を聞く
受診先が分からないときは、検診を受けた施設、勤務先、健康保険組合などへ相談できます。地域によっては、自治体のホームページに精密検査機関の一覧があります。
精密検査は保険診療です。受診時には、マイナ保険証または資格確認書と検診結果通知を持参します。レントゲン写真などの検診データが必要なこともあるので、予約時に確認しましょう。
「電話で何を言えばよいか分からない」というときは、
「がん検診で要精密検査の通知を受けました。精密検査を予約したいです」
と伝えれば、話を始められます。
今は、診断が決まった段階ではありません。今できることは、必要な確認を一つずつ進めることです。
確定ではない。でも、確かめる必要がある。通知をしまい込まず、まず受診先を一つ確認してみてください。
参考情報
・国立がん研究センター がん情報サービス「がん検診について」(2026年4月1日更新、2026年9月10日確認)
・厚生労働省「がん検診」(2026年9月10日確認)
※この記事は一般的な情報提供です。診断や個別の治療判断は行いません。検査内容や受診時期は、通知を発行した機関または医療機関へご確認ください。