新人さんが困りやすいのは、作業そのものだけではありません。
『今聞いていいのか』『終わったら誰に言えばいいのか』でも迷います。
そこで新人教育では、作業手順だけでなく、『確認と報告を、いつ・どう伝えるか』も最初に決めておくと、現場の行き違いを減らしやすくなります。
今回は、最初に共有しておきたい3つの型を紹介します。
1.分からないまま進めない
分からないことがある時は、自己判断で進めず、作業を始める前や迷った時点で確認します。
伝え方の例は、次のような形です。
「○○までは分かりました。次は△△で合っていますか」
「ここから先の手順が分かりません。確認してもいいですか」
「分かりません」だけで終わらせず、どこまで分かっているかを一緒に伝えると、教える側も答えやすくなります。
教える側は、「分からない時は聞いて」と伝えるだけでなく、「食材の扱いで迷った時」「いつもと状態が違う時」など、確認してほしい場面も具体的に決めておくことが大切です。
2.別の仕事へ移る時は、途中の状態を伝える
仕込みの途中で別の仕事を頼まれた時は、何も言わずにその場を離れないようにします。
伝える内容は、次の3つです。
・何の作業をしていたか
・どこまで終わっているか
・何が残っているか
たとえば、
「野菜のカットは20個まで終わっています。残りは10個です。先に洗い場へ入ります」
という形です。
「仕込み途中です」だけでは、次に見る人が最初から確認し直すことになります。「○○は、ここまで終わっています」と具体的に残すと、作業を引き継ぎやすくなります。
3.作業が終わったら、完了と次の動きを報告する
作業が終わっても、本人だけが「終わった」と思っている状態では、現場全体には伝わりません。
終わった時は、
「○○終わりました。次は何をしますか」
と報告する形を決めておくと、新人さんが次の動きで迷いにくくなります。
たとえば、
「野菜のカットが終わりました。次は何をしますか」
と伝えます。
次に行う作業があらかじめ決まっている職場では、その手順を優先します。その場合も、必要に応じて完了報告を行うルールをそろえておくと安心です。
新人を責める前に「型」を共有する
確認や報告ができなかった時、すぐに「やる気がない」「気が利かない」と決めつけないことが大切です。
新人さんは、確認するタイミングや言い方そのものを知らない場合があります。
「次からは、ここまで終わった時点で声をかけてね」
「別の仕事へ移る時は、残っている作業も一緒に伝えてね」
というように、次にどう動けばよいかを短く伝えると、教わる側も直しやすくなります。
まとめ
新人教育で最初に決めたい確認・報告の型は、次の3つです。
・分からないまま進めず、分かる範囲を伝えて確認する
・別の仕事へ移る時は、どこまで終わったかを伝える
・作業が終わったら、完了と次の動きを報告する
短い言葉でも、現場全体で同じ型を使うと、新人さんも教える側も迷いを減らせます。
※実際の作業手順、報告先、衛生・安全に関する判断は職場によって異なります。勤務先のルールを優先し、迷う場合は責任者へ確認してください。
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