【第3話】どん底の私を救った「たった一つの温かい居場所」
[第1話]、[第2話]では、不登校のお子さんが抱える深い罪悪感と、親御さんの焦りが生んでしまう悪循環についてお伝えしました。
今回は、高校時代に不登校になり、すべての希望を失っていた私自身が、どうやって絶望のどん底から這い上がることができたのか──そのキッカケとなった体験をお話しします。
━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━
■ 自転車で30km逃げ続けた先にあった「居場所」
━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━
当時、家にも学校にも居場所がなくなった私は、ある日、耐えきれなくなってママチャリにまたがり、一心不乱に家を飛び出しました。
夢中でペダルを漕ぎ続け、たどり着いたのは【約30km離れた祖母の家】でした。
疲れ果て、泥のようにボロボロになった私を、祖母は怒ることも説教することもなく、ただ温かいごはんを出して迎え入れてくれました。
増えていく不安と恐怖の中で身を寄せていた私に、祖母はこう言ってくれたのです。
【「もう十分頑張ったんだから、無理しなくていいんだよ。ここに好きなだけいなさい」】
一切の評価も批判もせず、ただそのままの私をまるごと受け入れてくれた祖母の家は、私にとって【奇跡のような『サンクチュアリ(聖域)』】でした。
━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━
■ 「評価されない場所」があって初めて、人は息ができる
━…━…━…━…━…━…━…━…━…━…━
人間は、「学校に行っているか」「勉強ができるか」「まともな人間か」といった『条件つきの評価』ばかりに晒されていると、心が干からびてしまいます。
何かができるから価値があるのではなく、
【「あなたがただそこに生きているだけでいい」】
そう心から思わせてくれる第三者や居場所があって初めて、人は安心し、呼吸を取り戻すことができるのです。
祖母の家で心を休めることができたからこそ、私はそこから少しずつ自分を取り戻し、通信制高校への進学、大学進学、そして教員への道へと歩み出すことができました。
お子さんに必要なのは、「励まし」や「説得」ではありません。
条件なしで自分を受け入れてくれる【絶対的な安心感(サンクチュアリ)】なのです。
(第4話・完結編へ続く)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
📖 【連載目次】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・【第1話】「うちの子、このまま社会に出られなかったら…」絶望の暗闇
・【第2話】「もう一生、引きこもり…?」見落としがちな【子どものSOS】
・【第3話】どん底の私を救った「たった一つの温かい居場所」(今ここ)
・【第4話】暗闇から光へ。今日から歩み出す「最初の一歩」【完結編】(次回・完結編)
次回はいよいよ完結編。家庭を子どもの「安全な居場所」にし、社会へ羽ばたく土台をつくるための「最初の一歩」をお伝えします。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
✉️ お一人で悩まず、いつでもご相談ください
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「我が子のために、どうやって安心できる場所を作ればいいの?」とお悩みの方は、ぜひメッセージでお気軽にご相談ください。