八方塞がりに見える時、たいてい一方は開いています

八方塞がりに見える時、たいてい一方は開いています

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「何をやっても、うまくいきません」
「八方塞がりです」

そう書いてこられる方が、季節を問わず一定数いらっしゃいます。

仕事も、人間関係も、お金も、どこを触っても動かない。
動かないというより、触るたびに悪くなる気がする。

まず、結論を申し上げます。
本当に八つの方向すべてが塞がっていることは、ほとんどありません。
開いている方向が、ご自分の得意な方向ではないために、見えていないだけです。

■八方塞がりという言葉について

八方塞がりは、もともと暦と方位の言葉です。
どの方角に動いても障りがある、とされる状態を指します。

ただ、昔からこの言葉は、少し誤解されて伝わってきました。
「何をしても無駄」という意味ではありません。
「これまでと同じやり方では通らない」という意味です。

塞がっているのは道であって、あなたではない。
ここを取り違えると、自分の能力の問題だと思い込み、動けなくなります。

■詰まっているのは、出口ではなく入口のことが多い

ご相談を受けていて気づくことがあります。

停滞している方の多くは、出そう出そうとしています。
成果を出す。結果を出す。答えを出す。

けれど五行で見ると、詰まっているのは出口ではなく、入口のほうです。

五つの性質は、木・火・土・金・水と順に巡り、前の性質が次を生みます。
出すためには、その前に入っていなければなりません。

入ってくるものとは、休息、新しい情報、自分以外の人の考え方、そして何もしない時間です。
それが減ったまま出し続けると、やがて何も出なくなります。

井戸から水を汲み続けても、地下水が戻ってこなければ、いつか底を打ちます。
これは能力の問題ではありません。順番の問題です。

■三つ、確かめてください

一、この一か月で、新しく入れたものがあるか
読んだ本、初めて会った人、行ったことのない場所。
一つも思い出せないなら、入口が閉じています。

二、同じ人にばかり相談していないか
気心の知れた相手は安心ですが、同じ考え方の水しか流れてきません。
違う場所にいる人の一言のほうが、詰まりを外すことがあります。

三、体を動かす時間が減っていないか
気は、体を通って巡ります。
座り続けている時期と、停滞している時期は、だいたい重なります。

■開いている一方を見つける

八方のうち、どこが開いているかは人によって違います。
ただ、見つけ方には共通したやり方があります。

一、小さく試す
大きな決断は、塞がっている時ほど当たりません。
一万円と一週間で終わる範囲のことを、一つだけ試してください。動いた手応えのあるほうが、開いている方向です。

二、これまで断ってきた種類の誘いを、一つだけ受ける
畑違いの集まり、興味のない分野の勉強会。
気の流れが止まっている時、開いているのはたいてい「いつもの自分が選ばない方向」です。

なお、これは開運法の順番の話にもつながります。
「開運が効かない人が、飛ばしている一手(瀉と補)」にも書きましたので、あわせてどうぞ。

■今は、溜める時期です

季節の話もしておきます。

秋は金(実らせ、区切る)、冬は水(蓄え、静まる)。
ここから冬にかけては、広げる時期ではなく、溜める時期です。

この時期に「動かない」と焦るのは、冬の畑を見て作物がないと嘆くようなものです。
やることは、土を休ませ、次にまく種を選んでおくことです。

■それでも、どこが塞がっているか分からない時

ここまで書いてきたことは、ご自分で試せる範囲の話です。

けれど、どこで巡りが切れているのかは、内側からはいちばん見えにくいものです。
毎日通る道の段差に気づかなくなるのと、同じことです。

塞がっているように見えて、実際に閉じているのは一方向だけ、ということがよくあります。
そして、その一方向が分かれば、やることは自然に決まります。

玄征

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