今日の光が、あなたの胸にも落ちていたらと思う。
告知
コラム
夕方の街を歩いていたら、
ビルの隙間からこぼれる光が、やけにドラマチックで。
「え、私いま映画の主人公?」みたいな気分になって、
気づけば足が止まっていました。
で、その瞬間ふと思ったんです。
この光、どこかで誰かも見てるんじゃないかって。
たとえば、
仕事帰りに鞄のファスナーが引っかかってイラついてる人とか、
スーパーで半額シールを貼られる瞬間を狙ってる人とか、
家に帰って靴下を脱ぎ散らかしたまま動けなくなってる人とか。
みんなそれぞれ違う生活をしてるのに、
同じ時間に、同じ光を見て、
同じように「なんか今日、疲れたな」って思ってるかもしれない。
そう考えると、
世界って案外、ゆるくつながってるんですよね。
朝の空気の冷たさに、
今日の自分をそっと整える人がいる。
帰り道の優しい日差しに、
少しだけ救われる人がいる。
誰かの短いひと言に、
思いがけず心がほどける人がいる。
それは、言葉の選び方だったり、
沈黙の間の取り方だったり、
相手の話を聞くときの、あの静かな姿勢だったり。
胸の奥に言葉にならない想いがあっても、
無理に形にしなくていい。
ただ、今日を生きた自分の気配だけが、
そっと誰かに触れたくなる瞬間がある。
声って不思議で、
その人の思考の深さも、
優しさの輪郭も、
言葉にしない部分までも、
静かに伝えてしまう。
世界のどこかで、
あなたと同じ光を見ている誰かがいる。
その事実だけで、
今日の続きが少しだけ歩きやすくなるよ。