次の現場まで微妙な時間なのでシェアオフィスで仕事をしている。
中に入ると、
どこにでも絶対ある観葉植物がドーン。
あれは本物か、フェイクか、どうでもいいのに一旦凝視しちゃうよね。
あの作業に名前をつけるとしたら?
グリーンアイデンティティ確認の儀?
そんな空間で私は、
パソコンを開いたり、
メモを取ったり、
ときどき電話で誰かの気持ちに寄り添ったりしている。
で、今。
オンライン面談を終えてふぅっと息をついた瞬間、
向かいの席の男性が、
コーヒーを片手にこちらを見て、
ぽつりとこう言った。
「なんかいいですね」
え、ちょっと待って。
そんなこと急に言われたら、
心の中の私が机をバンッと叩いて
「恋のフラグか?」って騒ぎ出すじゃないか。
しかもその人、
言い終わったあと、
何事もなかったかのようにどっか行った。
余韻を残すタイプか。
ずるい。
なんかってなによ。G-dragonみたい(わかる?)
シェアオフィスって、
仕事をする場所なのに、
人の気配がやわらかくて、
人間模様が面白い。
誰かの視線がふと重なったり、
名前も知らない人の言葉が心に残ったり、
そんな小さな瞬間が、
日常の中にひそっと紛れ込んでくる。
もちろん、現実的なこともある。
隣の人の会議が急に盛り上がって拍手が起きたり、
お腹が鳴って全員が犯人探しを始めたり、
コーヒーマシンが嘘みたいな爆音でウィーンと叫んだり。
でも、そんな中で仕事をしていると、
「今日の私、なんか一人じゃないぞ!」と思える。
誰かの悩みに寄り添う仕事は、
ときどき心が内側にこもりがちだ。
だからこそ、
人の気配がある場所で働くと、
心の窓がひらく。
そして、そこからふっと、
恋みたいな風が入り込むこともある。
もし今、
「ちょっと誰かと話したいな」
「気持ちを整理したいな」
と思っている人がいたら、
あなたの言葉も、ぜひ聞かせてほしい。
シェアオフィスで「なんかいいですね」と言われた私のように、
あなたの気持ちにも、
そっと風が吹く瞬間があるかもしれないから。
そうこうしていたら向かいに戻ってきた。余韻残し思わせぶりジヨン。
まさか目の前で自分のことを、
こそこそブログに書かれているとは思わないだろうな。
追記…今、左手薬指に指輪が見えた。
ーーfinーー