心筋梗塞の予防は、日常のちょっとした習慣の積み重ねが命を守る。
外来でよく聞かれます。
「心筋梗塞って、急に来るんですよね?怖いな」って。
気持ち、めちゃくちゃわかります。
でも正直に言うと、、、あれ、じつは長い時間をかけて「準備」されてるんですよね。
心臓の細胞は、酸素がなくなると数分で悲鳴を上げる
心筋梗塞で運ばれてくる患者さんを何人も診てきました。
「朝から胸が痛くて、でも救急車呼ぶのはためらって昼寝してた。昼寝から起きてもまだ痛かったので来ました」
「我慢すれば良くなると思った。夜中なのでみんなに迷惑がかかると思って朝まで我慢した」
そのような人は
周り、みんなを心配するとてもいい人ばかりです。
でも、
正直、早く来てほしい!命に関わる大事な状況です。
あなたの命が大切です!
「症状が出てから何時間後に来たか」で、心臓へのダメージが全然違うんです。
早く来た人と、様子を見てしまった人。
心臓の細胞って、酸素が止まるとあっという間に傷ついていくんですよね。
早期治療がとても大事です。
心筋梗塞になってからは時間との勝負です!
でも、これって「急に起きる」ように見えて、じつはその前段階がものすごく長いんですよね。
血管の内側が少しずつ傷ついて、脂質がたまって、小さな「かたまり」ができていく。
これが何年も、何十年もかけて進んでいく。
そのかたまりがある日ドカッとはがれる。
そこで初めて「突然の心筋梗塞」になる。
いや、突然じゃないですよね?
年単位で、しっかり準備されてたんですよ、、、
豚の心臓を使って研究しながら、ずっと思ってたこと
僕が留学中に研究してたのは、心筋虚血の新しい治療薬です。
細胞実験から始まって、最終的には豚の心臓を使って実験してました。
豚の心臓、人間とめちゃくちゃ似てるんです。
サイズも、構造も。
だから豚でうまくいった薬が人間にも効く可能性が高い。
これがトランスレーショナルリサーチって呼ばれる分野です。
でも研究しながら、ずっと頭の片隅にあったことがあって。
「そもそも予防できたら、この研究いらないんじゃないか?」って。
血管にダメージを与えるものは、ある程度わかってます。
偏った食事。運動不足。タバコ。睡眠不足。ストレス。
どれも、生活習慣の話です。
薬じゃないんです。
研究者として言うと少し複雑ですが、、、
でも外科医として正直に言います。
予防に勝る治療はないです。
手術室に入る前に、気づいてほしい
僕は毎日手術をしています。
心臓を止めて、機械に血液を循環してもらって、傷んだ心臓を直す。
でも、手術しなくていいなら、それに越したことはないんですよね。
外来で患者さんと話すとき、いつも思います。
「もう少し早く来てくれたら」って。
でも責めてるわけじゃないです。
怖かった人、症状がなかった人、忙しかった人。
みんな事情がある。
だから僕がnoteで書いてるのは、「手術室に来る前に、少しでも気づいてほしい」からです。
毎日の小さな選択が、10年後の心臓を作ってるんですよね。
まとめ
心筋梗塞は「ある日突然」に見えて、じつは長い時間をかけて準備される病気です。
研究室で細胞が酸素を失っていく瞬間を何度も見てきたからこそ、予防の大切さが骨の髄までしみてます。
今の生活習慣を、少しだけ見直してみませんか?
小さな一歩が、未来の心臓を守ります。
一緒に頑張りましょう!!