「いつか使うかもしれないから、とりあえず取っておこう」
業務改善仕事人として工場の倉庫を見に行くと、決まって目にする光景があります。
製造時の残りで使用期限は まだあるが もう使わないと思われる少量の原材料、予備の包装資材や段ボール……。それらが場所狭しとパレットに積まれた状態で、倉庫のあちらこちに20パレットほど放置されています。(複数の部署の合計です)
現場の責任者、担当者に「必要か?」と聞くと 悪びれることもなくこう言います。
「捨てるのはもったいないですから・・・」
「何かあったときに必要ですから・・・」
「おいていても問題ないでしょ?」
しかし、あえて厳しい現実をお伝えします。
その「もったいない精神」こそが、毎月会社の利益をドブに捨て続けている最大の元凶です。
パレット20枚が引き起こす「ムダの玉突き事故」
パレット20枚分。面積にしてほんの数十平米の話かもしれません。 しかし、外部倉庫に預ければパレット1枚あたり月2,500円〜3,000円、入出庫料、繁忙期ならそれ以上の保管料がかかります。
「自社の倉庫に置いているんだから、保管料なんてタダじゃないか」
そう思われるなら、それは経営の大きな盲点です。
使わない あえて「ゴミ」と呼びますが 社内倉庫の特等席を占領しているせいで、「本来なら社内に置けるはずの現行製品・重要在庫」が押し出され、高いお金を払って外部倉庫を借りる羽目になっているケースが後を絶ちません。
問題の在庫のフローは下記の通りです
使わない「ゴミ」のパレットを社内に置く
社内に置けず 溢れた正規の在庫を外部倉庫へ預ける(保管料の発生)
出荷のたびに自社と外部倉庫をトラックで往復する(運送のムダ)
積み降ろしや移動に余計な人手を取られる(労務費のムダ)
まさに「ムダがムダを呼ぶ負の連鎖」です。 パレット20枚のゴミを放置しているだけで、毎月5万〜6万円、年間で数十万のキャッシュが「見えないコスト」として工場の床から蒸発しているのです。
「管理された在庫」と「幽霊在庫」の決定的な違い
同じ「動いていない在庫」でも、2つの種類があります。
管理された在庫: 客先との契約で支給品の返却や長期保管を義務付けられている部材。これらはISOやHACCPなどの厳格なルールに基づき、管理ナンバーが振られ、基幹システムにも正しく計上されています。
幽霊在庫(諸悪の根源): 受注ナンバーもついておらず、システムにも載っていない、帳簿上にも存在しない在庫。現場の「もったいない」という個人的な感情だけで、放置されているものです。
ルールがきっちり決められてないのも一因です。 2週間保管、1ヵ月保管と管理されれば 適切にその時期が来れば 処分出来ます。
こうした「いつ使うかもわからない」「管理されていない」で残された資材が再利用される確率は、本当に低いです。また 万一 使われてしまって 大事故につながる可能性もあります。 多くの場合 「決算期末に埃まみれで見つかり、一括で産廃処分される」というのがお決まりの末路です。
「捨てる勇気」が、最強のコスト削減になる
ISOやHACCPのような厳格な管理体制が敷かれていない現場ほど、この「もったいない精神」が美徳として罷り通り、倉庫を圧迫していきます。
本当にもったいないのは、使わない資材を捨てることではありません。
「使わないゴミのために倉庫代と人件費を払い続けること」こそが、企業にとって最大の損失です。
まずは 倉庫の奥を懐中電灯で照らしてみてください。
システムに登録されてないパレットには「赤札」を貼り、思い切って現場から追い出し 一塊にする。それだけで倉庫は広くなり、作業動線が改善され、外部倉庫代や運送費という「見えない出血」をピタリと止めることができます。
利益は、売上を伸ばすことだけで生まれるのではありません。
足元に転がっている「見えないムダ」を削ぎ落とした分だけ、そのまま純利益として残るのです。
【工場の「見えないムダ」をあぶり出す現場診断】
「自社の倉庫やラインに、どれだけの見えない損失が眠っているかわからない」
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DMにて スプレットシート+GASで 基幹システムとは違う 管理画面でこのような事が出来ますという事を 御提案させて頂きます。