黒髪に白髪交じり――万葉との出会い

黒髪に白髪交じり――万葉との出会い

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「黒髪に白髪交じり老ゆるまで
かかる恋にはいまだあはなくに」

ある日、SNSでこの和歌を目にしました。
何気なく書き写して、
ただ載せただけ。
でも、なぜか胸の奥に残りました。

年を重ねて、
もう恋なんてないと思っていた。

毎日は忙しくて、
恋よりも現実のほうが重い。

でも。
誰かを想うだけで、
一日が少しだけ明るくなる。

それって、
とても素敵なことなのではないか。

万葉集は、
若い恋ばかりではありません。
立場があっても、
年を重ねても、
心が揺れることを、静かに肯定しています。

その一首をきっかけに、
私は万葉集を読み始めました。

そして気づきました。
千年以上前の人たちも、
同じように誰かを想い、
悩み、揺れていたのだと。

あるとき、ふと思いました。
もし本を開いて、
「今のあなたへの一首」を届けられたら。
和歌とその現代訳から、
恋のメッセージを贈れたら。
そんな遊び心から始まり、
Kindleで小さな本を作りました。

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そして気づけば、
万葉×恋占いが生まれていました。

当てるためではなく、
想いを否定しないために。

月の余白に、
まだ届かぬ想いをそっと置くために。

それが、私の万葉占いの始まりです。


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