【案件事例①】撮影前日に届いた一本の相談。書道パフォーマンス撮影で考えた「依頼されたこと以上の価値」

【案件事例①】撮影前日に届いた一本の相談。書道パフォーマンス撮影で考えた「依頼されたこと以上の価値」

記事
コラム
ココナラで活動を始めてから、さまざまな撮影やイベントのお仕事に関わらせていただきました。

今回は、その中でも印象に残っている案件の一つ、小学生の兄弟による書道パフォーマンスの撮影について振り返ってみたいと思います。

この仕事を振り返ってみると、自分が提供していたのは単なる「撮影」だけではなかったのではないかと思っています。

「明日、撮影をお願いできませんか?」

ご相談をいただいたのは、なんと本番の前日でした。

都内で開催されるイベントで、小学生の兄弟が書道パフォーマンスを行うので、その様子を動画と写真で撮影してほしいというご相談でした。

用途はInstagramやYouTubeなどのSNS。

約3m×2mの大きな紙に、子どもたちが身体を大きく使いながら文字を書いていくパフォーマンスです。

相談内容には、以前行った同様のパフォーマンスの固定カメラ映像も参考として添えられていました。

そして、今回も依頼者側で固定カメラを設置する予定とのこと。

ここで一つ考えました。

固定カメラがすでにあるなら、自分が同じような映像をもう一本撮っても、あまり意味がないのではないか。

「記録」ではなく、その場の迫力を残したい


そこで、撮影前にこちらからいくつか提案しました。

子どもたちの表情。

筆を持つ手元。

墨が紙に触れる瞬間。

大きな筆を持って身体全体を使う動き。

パフォーマンスを見ている人たちの反応。

そして、完成した作品と、それを見つめる子どもたちの表情。

固定カメラで「パフォーマンス全体を記録する」こととは違う役割を、自分の撮影では担えないかと考えました。

当日は一眼レフとiPhoneを使い、パフォーマンス本番だけでなく、その前後の様子も含めて撮影。

特に一眼レフでは望遠レンズも使いながら、子どもたちの表情や筆の動きをできるだけ印象的に残すことを意識しました。

お客様が欲しかったのは「カメラマン」だったのか?


撮影後、写真や映像をお渡ししたところ、大変喜んでいただくことができました。

普段はスマートフォンを中心に撮影されていたとのことで、いつもとは違う視点から切り取られた写真や映像を評価していただけたのが印象に残っています。

ただ、この案件を後から振り返ってみると、少し面白いことに気づきました。

表面的な依頼内容は、

「書道パフォーマンスを撮影してほしい」

です。

もちろん、私はカメラを持って現場へ行き、写真や動画を撮影しました。

でも、お客様がお金を払ってくださったものをもう少し掘り下げて考えてみると、

「自分たちでは残しにくい視点から、子どもたちの魅力やパフォーマンスの迫力を残してほしい」

ということだったのではないかと思います。

だとすると、自分が提供した価値は「カメラを操作すること」だけではありません。

依頼内容を読み、

「お客様自身ですでにできていることは何か」

「逆に、自分が入ることで何を追加できるのか」

を考え、撮影方法に落とし込むことも仕事の一部だったのだと思います。

「言われたことをやる」だけではなく、「何が必要か」を考える

これは、本業で仕事をするときにも通じるところがあります。

依頼された作業をそのまま実行するだけではなく、

「そもそも相手は何を実現したいのか?」

を考える。

そして、自分なりに仮説を立てて、

「それなら、こうした方がいいのではないでしょうか」

と提案する。

今回の場合、それがたまたま「撮影」という形だっただけなのかもしれません。

私はプロの映像制作会社でも、撮影一本で長年仕事をしてきたカメラマンでもありません。

だからこそ、撮影技術だけで勝負するのではなく、依頼の背景を理解し、自分が入る意味を考えてから現場に入ることは、これからも大切にしたいと思っています。

半年間を振り返って見えてきた、自分の仕事のスタイル

以前、半年間のココナラでの活動を振り返り、

「自分は実際に何を売っていたのか?」

を整理しました。

そこで見えてきた自分の強みの一つが、

ヒアリング → 整理 → 提案 → 実行

までを一緒にやることでした。

今回の書道パフォーマンス撮影は、その原点のような案件だった気がします。

撮影してほしい。

企画を相談したい。

イベントを手伝ってほしい。

入口となる相談内容は違っていても、その言葉の奥にある

「本当は何に困っているのか」
「どうなったら成功なのか」

を考える。

そして、自分にできることがあれば、少し踏み込んで提案してみる。

半年間いろいろな仕事を経験してきましたが、こうした仕事の仕方は、自分の中で少しずつ再現性のあるものになってきたように感じています。

今回の案件で売っていたのは、もしかすると「撮影」そのものではなく、

相手がすでに持っているものを理解して、足りない部分を考え、それを形にすること。

だったのかもしれません。

これからも撮影に限らず、企画やイベント、コンテンツ制作など、いろいろな形で「やりたいことをカタチにする」お手伝いができればと思っています。
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