わずか数年ですが、教員をしていたとき、特に印象に残った子(家庭)のお話。※ちょっと暗い話なので、苦手な方は弊社の他のブログを見てください(笑)
その子は高校生だったのですが、
自分の住所がわかりません。生年月日の西暦も分かりません。
※反抗期で書かないとかそういうことではないのです、本当に分からないのです。
こちらが何か質問しても、答えるのは全部お母さん。
本人は何かあるたびにお母さんの方を向いて、お母さんに答えてもらいます。
学力は算数だけであれば小学生程度でしょうか。
2000円の2割引きとかは厳しい感じです。
小学生の加減乗除は出来ます。
※繰り返しですが、高校生のお話です。
その他特別得意なことはありません。
自宅学習などはしたことがありません。
お母さんは言います。
「うちの子消極的で、人見知りだから、先生の方で個別に面倒みてあげてもらいたいんです。あと、漢字とか社会とか英単語とか、コツコツ覚えるのが苦手なんです。それで・・・以下略」
と。
僕はそのとき思いました。
『この子はきっと、自分で考え、行動し、努力する力を育んでもらえなかったのだな』
と。
家ではもっぱらyoutube、SNS、アニメやドラマ、
何かあればすぐお腹が痛い、精神的にきつくて・・・
で、本当に何もやらない生活。
そんな生活を10数年も続けていたら、そりゃあそうなりますよね。
(ちなみに小学生のときからこんな感じになったそうです)
結局、その子はその状態のまま学校を卒業しました。
働く先はありません。自宅待機です。
勿論、この生活が悪いとは言いません。
これはこれで人生としては一興でしょう。
ただ、僕はもったいないなと思ってしまうのです。
小さい頃から少しでも頑張る習性をつけていれば
5教科全部なんてやらなくても、英語だけでもやっていれば
勉強でなくても、イラストの練習、画塾に通わせるとか
本当に何でもいいから1つのことを頑張らせていれば、
この子の人生はもっと色鮮やかになっていただろうなと。
そう思わずにはいられません。
中学生までの勉強がざっくり出来れば、高卒公務員(特に警察官、田舎の市役所や地方の県職、自衛隊)は普通に受かります。
人生の選択肢が格段に広がります。
公務員になんてならなくても、民間の仕事だって沢山あります。
しかし、
『何もしない』
この習慣がこの子人生を大きく変えてしまったのです。
そしてこの習慣をつけさせたのは・・・
まぁそういうことです。
甘やかすことが悪いとは微塵も思いません。
ただ、ものには限度というものがあり、甘いものはそのときは良いですが、長期的にはマイナスになるということをお忘れなく。