完璧な準備を待ち続けた私が、動いてみて初めてわかったこと

完璧な準備を待ち続けた私が、動いてみて初めてわかったこと

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コラム
ある夜、また同じことを考えていました。
「もう少し知識が増えてから」「計画がちゃんと立ったら」——そう思いながら、気づけば何週間も同じ場所で足踏みをしていました。
「もっと勉強して、知識やスキルを蓄えてからにしよう」

「具体的な計画や、完璧なロードマップが立ってからじゃないとダメだ」

「今の自分のレベルなんて、本当に誰かの役に立つんだろうか……」
新しいことを始めようとするとき、私たちはついそんな風に考えてしまいがちです。そして気づけば「準備中」という看板を掲げたまま、何週間も、何ヶ月も同じ場所で足踏みをしてしまう。過去の私も、まさにその沼にどっぷりとハマっていました。

動けなかった原因は、2つの罠だった
当時の私が動けなかった原因を振り返ると、人生のあらゆる場面で共通する「2つの罠」に囚われていたことに気づきます。
1つ目は、「こんな不完全な状態で始めていいのだろうか」という不安です。
周りを見渡せば、すでに素晴らしい成果を出している人や、圧倒的な実績を持つプロがたくさんいます。本を開けば、自分より遥かに深い知識が並んでいる。それに比べて、今の自分の知識や考えていることなんて、まだまだ浅くて生半可なのではないか。そうやって自分で自分のハードルを上げて、インプットの沼に引きこもり、勝手に身動きが取れなくなっていました。
2つ目は、「具体的な計画がガチッと立っていないと進んではいけない」という思い込みです。
たとえるなら、完璧なナビが完成していないと出発してはいけない、と思い込んでいるような状態です。計画表を作ったり、ルート案内を眺めたりすることばかりに時間を使い、肝心の一歩目を踏み出すことを、いつまでも後回しにしていました。計画を練ることで、何だか前に進んでいるような錯覚に陥っていただけだったのです。

「準備が完璧に整う日」は、一生来ない
しかし、あるとき気づいたのです。いくらカレンダーをめくっても「その日」が来ないことに。
そう、「準備が完璧に整う日」なんて、一生来ません。
なぜなら、実際に旅に出て、打席に立ってバットを振ってみるまで、自分に本当に必要な道具や、次にどんなトラブルが起きるのかは絶対に分からないからです。準備とは、始める前に完了させるものではなく、始めた後に進めながら整えていくものだったのです。

不完全なままでいいから、動いてみる
思い切って、不完全なままで動いてみる。すると、驚くほど視界が開けました。
「まだ知識が足りないな」と悩みながらも、とにかく実践してみる。すると、思った以上に好意的な反応が返ってきたり、「自分に本当に足りないのはこの知識だったんだ」というリアルな課題が見えてきたりします。「計画が未完成だな」と思いながらも手を付けてみる。すると、頭で悩んでいた10倍のスピードで「次にするべきこと」が目の前に現れます。
実際に動いた後なら、いくらでも修正すればいいのです。走りながら行う「軌道修正」のほうが、動く前に部屋にこもってひねり出した「完璧な計画」よりも、何倍も強力で、確実に自分を理想の場所へ連れて行ってくれます。

小さくて不格好な一歩が、最大の準備になる
今、何かの拍子に足が止まってしまっているなら、少しだけハードルを下げてみてください。
立派な計画も、溢れるほどの自信も、最初から必要ありません。

「とりあえず、5分だけ手を付けてみる」

「未完成だけど、一歩だけ前に進めてみる」
その小さくて、ちょっと不格好な一歩を踏み出すこと。それ自体が、あなたにとって最大の、そして最高の「準備」になります。
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