「考え方の問題」だけじゃない? BPSモデルで見るメンタル不調と“体”の話

記事
コラム
うつ病や不安症、強迫症などのメンタル不調について、
こんなふうに言われたことはありませんか?
 • 「考え方を変えれば楽になるよ」
 • 「気にしすぎじゃない?」
 • 「もっと前向きに考えなきゃ」

もちろん、考え方や心のクセが関係することはあります。
でも、それだけで説明できるほど、メンタルの不調は単純ではありません。


BPSモデルという考え方


心理の分野では、
BPSモデルという見方があります。

これは、メンタルの状態を
 • Bio(生物的要因):脳・体・生理的な状態
 • Psychological(心理的要因):考え方・感情・行動のパターン
 • Social(社会・環境的要因):人間関係・生活環境・社会的ストレス

この3つが影響し合って生じるものとして捉える考え方です。

ポイントは、
「どれか一つが悪い」のではないということ。


生物学的アプローチ=薬だけ、ではない


「生物学的アプローチ」と聞くと、
薬物療法を思い浮かべる方が多いかもしれません。

でも実は、最近では一部のクリニックで、
栄養状態に注目した治療が行われることもあります。

たとえば、
 • 鉄やビタミンB群
 • 亜鉛やマグネシウム
 • たんぱく質不足

こうした栄養素は、
脳の働きや神経伝達物質の材料になります。

不足していると、
気分が落ち込みやすくなったり、
不安が強まりやすくなることもあります。

これは
「心の問題を栄養で治す」という話ではなく、
脳がちゃんと働くための土台を整える
という考え方に近いものです。


栄養療法は“魔法”ではない


ここで大切なのは、
栄養を補えばすべて解決する、という話ではないということ。
 • 栄養療法だけで必ず良くなるわけではない
 • 薬の代わりになるとは限らない
 • 心理的ケアや環境調整が不要になるわけでもない

BPSモデルで見ると、

薬も
栄養も
睡眠も
心理的サポートも

すべてが回復を支えるピースです。


「頑張れない自分」を責めなくていい


「考え方を変えなきゃいけないのに、できない」
「カウンセリングを受ける元気すらない」

そんなとき、
それはあなたの意志が弱いからではありません。
 • 体が疲れきっている
 • 脳のエネルギーが足りていない
 • 環境の負荷が大きすぎる

そんな可能性も、十分にあります。

まず体の土台から整えることも、
立派な回復のステップです。


おわりに


メンタルの不調は、
「心の問題」に押し込められがちです。

でもBPSモデルで見ると、
あなたを責める理由は、どこにもありません。

心・体・環境。
どこから整えてもいい。

もし今、
「一人で抱えるのがつらい」と感じていたら、
話す場所を持つことも、回復への大事な一歩です。

オリーブの心理室では、
こうした視点を大切にしながら、
お話を聴いています。

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