やっと会えたのに、帰り道で少しだけ気持ちが沈んでいる。
あんなに楽しみにしていたのに、「楽しかった」という気持ちで終われなかった。
その場では笑っていたのに、あとからじわじわと何かが残る。
「なんでだろう」って思いながら、頭の中でさっきのやり取りを何度もなぞってしまう。
もう少し話せると思っていた。
もう少し、何かあると思っていた。
たったそれだけのズレなのに、思っていたよりも心に残る。
でも、こういうときって「自分が期待しすぎただけだよね」って、無理に納得しようとしてしまいますよね。
たいしたことじゃない、ってことにしたくなる。
でも本当は少しだけ寂しかったし、少しだけ、がっかりもしている。
それに気づいてしまうと、なんだか自分のほうが重たい気がして、見ないふりをしたくなる。
こういうときに苦しくなるのは、ただ思っていた反応じゃなかったからじゃなくて、自分の中にあった期待に気づいてしまうからです。
ちゃんと覚えていてほしかった。
少しは特別に思われていたかった。
ほんの少しでいいから、自分だけに向けられた何かがほしかった。
でも、それがなかったとき、言葉にはできないまま、小さな引っかかりだけが残ります。
そしてその引っかかりは、気づかないうちにこんなふうに変わっていきます。
「自分はその程度だったのかな」
「特別じゃなかったのかもしれない」
本当はそんなことないのに、なぜかそう感じてしまう。
たぶんそれは、その時間を大事にしていたからです。
どうでもいい相手なら、ここまで引っかかりません。
だから傷ついたこと自体を、なかったことにしなくて大丈夫です。
「あ、ちょっと寂しかったんだな」
それくらいでいいので、その気持ちに気づいてあげること。
それだけでも、少しだけ軽くなります。
無理に前向きにしなくてもいいし、気にしないふりをしなくてもいい。
ただ、そのときの自分の気持ちをちゃんと置いていかないこと。
それだけで、同じ出来事でも残り方が変わってきます。
もし今、
あのときのことを思い出してしまう
なんとなく気持ちが引っかかっている
そんな状態なら、無理に整理しようとしなくても大丈夫です。
ただ、ひとりで抱え続けなくてもいいので、少しずつ言葉にしていきましょう。