現役営業事務が語る“男性の「ヒーロー願望」、女性の「お姫様願望」⑦お姫様願望が暴走した末路”

現役営業事務が語る“男性の「ヒーロー願望」、女性の「お姫様願望」⑦お姫様願望が暴走した末路”

記事
コラム
セラー業務支援室です。
私は医薬品メーカーで30年、営業事務として働いています。

前回、女性が持つ「お姫様願望」が行き過ぎたとき、
どのような思考や言動につながるのかを書き、このシリーズは一区切りにしようと思っていました。

ところが、今日の新聞にまさにこの「お姫様願望」に重なる記事が掲載されていました。
タイムリーな内容でしたので、紹介がてら感じたことを書きたいと思います。

■高学歴の若手女性社員がとった言動

日経新聞の「揺れる天秤」というシリーズに、こんな記事がありました。

大手メーカーの社内プロジェクトに、入社2年目の女性社員が抜擢された。 
難関私立大学の工学部から国立大学院で経営工学を専攻したという学歴を持ち、
会社としては「若いうちから経験を積ませて成長してほしい」という期待を込めた抜擢だったそうです。
しかし彼女は、 「理解できないと資料が作れない」 と主張し、
抽象論や“あるべき論”を繰り返し、仕事が一向に進まない。
プロジェクトの進捗に影響が出ると判断され、
メンバーから外され別部署へ異動となりました。
異動後は業務レベルを下げ、週1回の教育担当者とのミーティングも設定された。
しかし態度は変わらず、 「教える側に責任がある」 と主張し続けたとのこと。
会社は9年間指導を続けましたが改善が見られず、最終的に解雇を決断。
すると彼女は 「会社側の指導力不足だ」 として裁判を起こした

——という内容でした。 (結果は日経新聞をご覧ください)

■この若手女性社員の心底にある「優遇される理由」

私は、この女性社員の「優遇されるべき理由」が、
“高学歴の院卒の女性であること”にあったように感じました。

今の時代、企業は女性管理職の登用を進め、処遇にも力を入れています。
この会社もその流れに沿って採用し、期待をかけたのでしょう。

しかし彼女が大きく誤解していたのは、 「学生」と「会社員」は求められる姿勢が全く違うということ。

大学や大学院は、お金を払って学ぶ場所。
わからないことは丁寧に教えてくれ、環境も整えてくれます。
そしてわからないことを教えてもらいながら知識を身につけていくことが学ぶ側の役割です。

一方、会社は違います。
従業員は会社からお金をもらい、
社会貢献や共存共栄、そして利益の創出に向けて働く存在です。 
先輩が業務を後輩に教えるのは当然としても、
その先は本人の努力次第。
その努力が認められて信頼や人望につながっていきます。

彼女は20代後半まで学生であったため、
「自分は教えてもらう側」 という
“お客様感覚”のまま社会に出てしまったのだと、私は感じました。

■この若手女性社員のタイプは以外と多いかも?!

記事によると、この若手女性社員は法廷で 
「どんなに小さな仕事でもいいから職場の一員として働きたかった」
「会社に貢献したい気持ちは強かった」
 と証言したそうです。

しかし私は、その「職場の一員として」「会社に貢献したい」という思いは、どこかズレているのではないかと感じました。

彼女が大学・大学院で得た知識や能力は、
 “自分が求める環境が完璧に整っていること” を前提に発揮されるものであり、
その環境が整っていないと仕事ができない。
だからこそ、仕事を進めようとせず、
「教える側に責任がある」 と主張するのだと思います。

しかし社会人は、 「教わる姿勢」を持たなければ、誰も教えてくれません。

そして、必要な環境は自分で整えていくものです。
整えるために上司や先輩の協力を仰ぐのも、社会人として必要なスキルです。

若手が自ら環境を作り、試行錯誤するからこそ、新しい発想や知恵が生まれ、会社は発展していきます。

今回、
この女性社員は、自分なりの優遇される理由があるから、環境を整えてもらうのも当然、だから教える側に責任がある
——そう考えたのは、まさに女性の「お姫様願望」の末路と言えると私は思いました。

しかし性別に関係なく、 
「自分が力を発揮できる環境が整っていることが前提」
「整っていないなら会社や周囲が整えるべき」
という感覚のまま社会に出てしまう人は一定数いるように感じています。

その結果、 “教えてもらう側の姿勢”を持てず、 “環境を自分で作る”という発想にも至らない
—— こうした若手社員は、どの職場にも少なからず存在するのではないでしょうか。

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