最近、オンラインガチャやオリパ向けの演出を作ることが増えました。
当たり。
ハズレ。
赤。金。虹。
復活。プレミア。
文字にすると、だいたいこんな感じです。
そして完成した動画だけを見ると、派手なところに目が行きます。
虹色に光ったり、画面が揺れたり、キャラクターが喜んだり。
ただ、実際に作っている時間を振り返ると、意外とそういうところばかり触っているわけでもありません。
むしろ、
「このハズレ、ちょっと強すぎないか」
みたいなことを延々考えている時間の方が長かったりします。
今回は最近制作した2つの演出について、そんな話を少し書いてみます。
遊技機風の分岐演出を作りました
まずはこちら。
オンラインガチャ向けに制作した、遊技機オマージュ演出です。
複数の結果があり、
ハズレから上位当たりまで、結果によって演出の強さが変わる構成になっています。
この手の映像を作ると、どうしても派手なエフェクトを足したくなります。
光らせる。
揺らす。
爆発させる。
だいたい映像は豪華になります。
ただ、全部それをやると困ったことが起きます。
一番強い演出で、やることがなくなります。
これは結構まずい。
なので今回は、強い演出を作るのと同じくらい、弱い演出をどこまで抑えるかを考えました。
ハズレでは少し物足りないくらいのあっさり感
赤で「あれ?」となる。
金になると明らかに空気が変わる。
その先でようやく全部出す。
そんな感じです。
すごい地味なのですが襖が揺れる時間も、文字が出るタイミングも、一瞬止める場所も、かなり細かく調整しています。
制作中は何度も同じ数秒を見るので、最終的には、
「この0.3秒、なんか違うな」
みたいな、だいぶ面倒くさい人になります。
でも短尺演出って、その0.3秒が意外と大事です。
今回は音にもかなりこだわりました。
BGMやSEについては専門のまじプロのサウンドクリエイターにも参加してもらい、映像に合わせて制作・調整しています。
ボイスは自分が気合で調整しながら作りました。
映像だけを見ると成立していても、音を付けると妙に気持ち悪いことがあります。
逆に、音がハマると急に完成します。
このあたりは毎回面白いところです。
頭にパトランプを付けたキャラクターも作りました
そしてもう一つ。
こちらはキャラクターの頭にパトランプが付いています。
光れば当たり。
非常に分かりやすいです。
説明だけなら3秒で終わります。
ただ、実際に映像にすると少し問題が出てきます。
キャラクターを元気に動かしすぎると、肝心のパトランプを誰も見てくれません。
だからといって動かさないと、
ただ頭に赤いライトを付けられた生き物になります。
それも少し違います。
結局、
「どこを見てほしいのか」
をかなり意識して作ることになりました。
点灯する直前は少し待たせる。
キャラクターの動きは抑える。
キャラクターの可愛さも維持する。
キャラクターの破綻がないようにスタートフレームの静止画を調整しながらひたすら動画ガチャを回す。
光った瞬間だけ、テンションを上げる。
ハズレでは逆に盛りすぎない。
ものすごく単純なルールですが、この差があると結果がかなり分かりやすくなります。
個人的には、こういう「誰でも一瞬で意味が分かる演出」がかなり好きです。
複雑なことをやっているのに、見る側には複雑に感じさせない。
映像としてはそっちの方が強い気がしています。
最近、派手さより「差」を作ることを考えています
演出制作を続けていて、最近かなり思うことがあります。
豪華な映像を作ることと、
気持ちいい演出を作ることは、たぶん少し違います。
全部を豪華にすると、全部同じに見えます。
ハズレが弱いから、当たりが強く見える。
静かな時間があるから、爆発した瞬間が気持ちいい。
何も起きない時間があるから、
「そろそろ何か起きそう」
と思えます。
なので最近は、エフェクトを何個入れたかよりも、
結果が出るまでに、どういう気持ちになってほしいか
を先に考えることが増えました。
こう書くと妙に立派ですが、実際の制作画面では、
「もうちょいここ光らせるか」
「テロップやモーションを足すか」
「この音ゆがませてリバーブかけて加工するか」
とか言いながら夜中に発光量とかをひたすらいじっています。
そんな感じで作っています。
オンラインガチャ、オリパ、ゲーム系の演出を中心に、
全回転、クルーン、遊技機風、カウントダウン、復活、違和感、キャラクター演出など、いろいろ制作しています。
まだ仕様が固まっていなくても、
「こういうの作りたいんだけど、どうしたらいい?」
くらいからでも大丈夫です。
参考動画や予算を見ながら、演出の構成から一緒に考えます。
また面白いものができたら、ここにも載せていきます。
けら
Motion Design / AI Animation / VFX / Editing