人が吸収している仕事は、“増えた仕事”として見えにくい

人が吸収している仕事は、“増えた仕事”として見えにくい

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コラム
仕事が増えた時、分かりやすい増え方なら気づきやすいと思います。

新しい担当業務が追加された。
新しい取引が始まった。
新しい資料作成を任された。
毎週の定例作業が増えた。

こういう形なら、周りも
「業務が増えた」
と認識しやすいです。

でも、現場ではもっと見えにくい増え方があります。

それが、誰かがその場で吸収している仕事です。

少しだけ確認する。
ついでに修正する。
一度だけ代わりに処理する。
本来の担当ではないけれど、分かるから対応する。
急ぎだから、今回だけ引き受ける。

ひとつひとつは小さいかもしれません。

1回30分。
1回1時間。
月に数回。

数字だけ見ると、大きな業務には見えません。

でも、実際にはそのたびに手が止まります。
予定していた作業が後ろにずれます。
気持ちも切り替えなければなりません。
確認や判断が必要なら、思った以上に負担になります。

それでも、正式な業務として登録されていなければ、周りには見えません。

誰かが残業して対応している。
昼休み前に急いで片づけている。
本来やるはずだった整理を後回しにしている。
でも、表面上は仕事が回っているように見える。

ここが少し怖いところです。

人が吸収できている間は、問題として扱われにくいからです。

「いつも何とかしてくれている」
「あの人なら分かる」
「前もやってくれた」
「今回もお願いできる」

そうしているうちに、見えない業務が少しずつ積み上がっていきます。

本当に一時的な対応なら、もちろん必要な場面もあります。

でも、同じような対応が何度も起きているなら、
それはもう“個人の親切”ではなく、業務として見直すタイミングかもしれません。

誰かが吸収している仕事ほど、まずは見える形にすることが大切だと思います。
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