普段はグラフィックデザイナーとして活動している私ですが、今回は少し趣向を変えて、普段の仕事とはまったく関係のない趣味について発信してみたいと思います。
実は、私は昔から怪談やホラーが好きです。
子どもの頃から、テレビで放送される心霊系の特別番組が楽しみで仕方ありませんでした。心霊写真の特集や、不可解な現象を紹介する番組、恐ろしい体験談など、怖いと思いながらも、つい夢中になって見ていた記憶があります。
そんな私ですが、大人になるにつれて、少しずつ好みが変わってきました。
以前は幽霊や心霊現象を扱った話に惹かれていましたが、最近はそれ以上に、人間の怖さを描いた話に興味を持つようになりました。
いわゆる「ヒトコワ」と呼ばれるジャンルです。
幽霊や怪奇現象のように、現実では起こるかどうかわからない恐怖も魅力的です。しかし、人間の嫉妬や執着、隠された悪意など、現実の世界にも潜んでいそうな恐怖には、また違った怖さがあると感じています。
普段は何気なく接している人が、実はまったく違う一面を持っていたとしたら……。
そう考えると、幽霊とは違った意味でゾッとしませんか?
そこで今回は、怪談やホラーが好きな私が、少し違った視点から「本当に怖いもの」について考えてみたいと思います。
あなたは、幽霊と人間のどちらが怖いだろうか。
深夜の墓地に立つ白い影。
誰もいない部屋から聞こえる足音。
振り返った瞬間、消えている人影。
確かに、幽霊は怖い。
しかし、もし本当に恐ろしいものが、私たちのすぐ隣にいるとしたら?
それは、幽霊ではなく人間なのかもしれない。
■ 幽霊には、まだ逃げる理由がある
幽霊が出ると聞けば、私たちは明かりをつけ、そこから逃げようとする。
正体がわからなくても、少なくとも「そこに何かがいる」と警戒できるからだ。
ところが、人間は違う。
毎朝すれ違う隣人。
いつも笑顔で接してくれる同僚。
困ったときに親切にしてくれる知人。
私たちは、相手の顔を見て安心する。
けれど、その人が本当は何を考えているのか、完全に知ることはできない。
笑顔の裏に嫉妬があるかもしれない。
親切の裏に、見返りを求める気持ちがあるかもしれない。
そして、誰も見ていない場所で、まったく違う顔を見せているかもしれない。
もちろん、すべての人間がそうだという話ではない。
ただ、人間には、相手に見せる顔を自分で選べるという怖さがある。
■ 本当に怖いのは、異常な人ではない
いかにも怪しい人物なら、私たちは警戒する。
しかし、誰からも好かれ、周囲から信頼されている人が、実は誰かを深く傷つけていたとしたらどうだろう。
周囲の人々は、その人物を疑わない。
被害を訴える人がいても、「あの人に限って、そんなことをするはずがない」と考えてしまうかもしれない。
恐ろしいのは、悪意そのものだけではない。
その悪意が、善意や信頼の陰に隠れてしまうことだ。
そして、気づいたときには、もう相手を信じてしまっている。
■ では、幽霊のほうが安全なのだろうか
ここで、ひとつ想像してほしい。
あなたが深夜、自宅の廊下で人影を見つけたとする。
その影は、こちらをじっと見つめている。
声をかけても返事はない。
近づいても動かない。
そして、電気をつけた瞬間に消えてしまった。
怖いだろう。
しかし翌朝、その場所に立っていたのが、亡くなったはずの知人だったとわかったら?
幽霊の恐怖は、理解できないことから生まれる。
人間の恐怖は、理解できたと思っていた相手が、実はまったく違う存在だったと知ったときにも生まれる。
どちらも、私たちの安心を根底から揺さぶる。
■ あなたの隣にいる人は、本当にあなたの知っている人なのか
幽霊の話を聞いた夜は、暗い廊下を歩くのが怖くなる。
人間の怖い話を聞いた夜は、誰かと話しているときでさえ、ふと考えてしまう。
この人は、本当は何を考えているのだろう。
自分の知らない顔を持っているのだろうか。
もちろん、疑いながら生きる必要はない。
ただ、私たちが普段どれほど相手を理解したつもりでいるのか、考えてみる価値はある。
幽霊は、いるのかどうかさえわからない。
けれど、人間の心に善意も悪意も存在することは、私たちが日々の生活の中で知っている。
だからこそ、私はこう思う。
幽霊が出る夜よりも、信じていた人の本当の顔を知った夜のほうが、ずっと長く記憶に残るのかもしれない。
あなたは、幽霊と人間、どちらが本当に怖いと思うだろうか。
最後に
今回は、普段のグラフィックデザインの仕事とは少し離れて、趣味である怪談やホラーについて書いてみました。
これからも、人間の怖さや不思議な出来事、日常に潜む違和感など、さまざまな視点からホラーにまつわる発信をしていければと思っています。
また、普段はグラフィックデザイナーとして、ロゴやビジュアルデザインなどの制作も行っています。
ホラーイベントや怪談会、お化け屋敷など、ホラーに関連するイベントの告知ポスター・フライヤー・ロゴといったグラフィックデザインのご依頼も承っております。
ホラーならではの不気味さや世界観を大切にしたデザインをご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
怪談好きの方も、ホラーに関わる活動をされている方も、今後の記事を楽しんでいただけたらうれしいです。