「今じゃない」と思い続けて、気づけば半年が経っていた。
そういう人の話を、ここ最近よく聞く。相談したいことがある、動きたいと
思っている、でも何かが引っかかって踏み出せない。その「何か」が何なのかわからないまま、時間だけが流れていく。
タイミングって、不思議なものだと思う。
あとから振り返ると「あのときだった」と誰もがわかる。
でも、そのとき渦中にいるとどうしても見えない。焦りと迷いが重なって、
自分の感覚が信じられなくなっている。そんな状態のときは、タイミングを
掴もうとすればするほど、かえって遠ざかってしまうことがある。
先日、ある方からご相談をいただいた。
職場を変えるべきかどうか、ずっと迷い続けているというお話だった。
「一歩が出ないんです」という言葉が、とても印象に残っている。
転職が怖いのではなく、今の職場が嫌いなわけでもない。ただ、本当に今が
動くべきタイミングなのかどうか、それだけがどうしてもわからないと
言っていた。
霊視をしてみると、その方の流れはすでに動き始めていた。
ご本人はまだ気づいていなかったけれど、職場の人間関係の地盤が静かに
変わりつつある時期だった。今のまま留まることも、動くことも、どちらが
正解かという問いへの答えというより、流れそのものが「移行の季節」に
入っていることが視えた。必要なのは決断の強さではなく、その流れを
知ることだった。
タイミングを「掴む」ものだと思っていると、どうしても力が入る。
でも実際は、タイミングというのは自分の中にある流れが外の世界と重なる
瞬間のことだと、私は感じている。その流れを知らないまま動けば、いくら
勇気を出しても空振りになる。逆に流れを知っていれば、小さな一歩でも
確かな方向へ踏み出せる。
ご相談を受けていてそういうことを改めて思う。
今この時期、変化を感じている方が多い。
自分のこと、仕事のこと、誰かとの関係のこと。
それが「そういう時代の流れ」なのか、「自分だけの転機」なのか、
判断がつきにくいときがある。
迷いや停滞感があるなら、まず自分の流れを確認することが大事だと思う。
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白神龍玄