好きなのか執着なのか、わからなくなったとき

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マトリカリアという花を、ご存知だろうか。

白くて小さな花びらが、黄色い丸い中心をぐるりと囲む。
一輪だけ見ればシンプルなのに、たくさんの花が集まって咲く姿には、
どこかあたたかみがある。いつの間にか目が止まってしまうような、
そういう花だと思う。

花屋でふとマトリカリアを見かけたとき、その花言葉を調べてみた。
集う喜び」「楽しむ心」「深い愛情」「恋路」。
花言葉の由来を読んで、なるほどと思った。細い茎に、たくさんの小さな花をつけるから、その重さで少しだけ垂れ下がる。
可憐なのに、ちゃんと重さを抱えて咲いている姿から、この言葉が
生まれたんだそうだ。

重さを抱えながら、それでも咲いている。そこに、なにか引っかかるものを
感じた。

人の縁というのも、似たようなものかもしれない。喜びがあるから重くなる。愛情があるから、身動きが取れなくなることもある。「楽しむ心」という
花言葉があるそばで、「恋路」という言葉も同居しているのが、なんとも
人間的だなと思う。恋路というのは、楽しいばかりじゃない・・・。

最近、こんな相談があった。
出会ってまだ日が浅い相手なんだけど、どうしても気になって仕方がない、
という方からだった。連絡がくると嬉しいのに、少しでも間があくと不安に
なる。好きなのか、ただ執着しているのか、自分でもよくわからなくなってきた、とおっしゃっていた。

霊視で視てみると、その方の周りには確かに縁の糸がある。相手とのあいだにも、細いけれどちゃんとつながっているものが見えた。
ただ、その糸がいまどちらの方向へ引っ張られているのかが、まだ定まって
いなかった。相手の心がどこにあるのか、本人も自覚していない段階に
あるのだと感じた。

その方には、いまは静かに待つよりも、自分自身の軸を整える時期だと
お伝えした。相手を追いかけようとするほど、縁の糸は絡まっていく。
自分がどこに立つかを決めると、相手の動きが自然と見えてくる。

数週間後にご連絡をいただいて、相手から食事の誘いがきた、と
教えてくださった。何かが動いた、という実感があったとおっしゃっていた。

人との縁は、頑張れば必ず手に入るものではないし、諦めれば消えるもの
でもない。流れがあって、タイミングがあって、そのなかでどう動くかで
変わってくる。霊視では、その流れと相手の本質を視ることができる。

マトリカリアが、細い茎で重さを抱えながらも、ちゃんと咲いているように。あなたが感じているその重さにも、きちんと意味があるのかもしれない

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白神龍玄

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