選挙の日、私がずっと狙っていた“特別な任務”

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先日、第51回衆議院議員総選挙が終わりましたね。

雪が降る中、私も投票に行ってきました。
……そして、豪快に滑りました。

いきなり何の話、ですが。
雪の日の選挙というと、どうしても思い出してしまう出来事があります。

今から10年ほど前でしょうか。
国政選挙だったかは定かではありませんが、やはり雪が積もる中で投票に行ったことがありました。

当時の私は、ひとつ密かな野望を抱いていました。

それは、
「一番乗りの人だけができる特別な任務」を体験すること。

投票開始の瞬間に立ち会い、
投票箱が空であることを確認する、あの役目です。

初めてその存在を知ったとき、
「どうせそんな早く来る人なんていないだろう」と思い、
開始5分前に行ってみたところ……

すでに5人ほど並んでいました。

しかも、ほぼ全員、おじいちゃま・おばあちゃま。

その瞬間、私の中の何かに火がつきました。

次の選挙では、1時間前に到着。
……すると、すでに一人のおじいちゃまが待っている。

くぅ。

その次の選挙でも、同じおじいちゃま。
どうやら“常連”のようでした。

そして迎えた、運命の雪の日。

前日から雪が降り続き、
車もスタッドレスタイヤでないと危険な状況。

この日は、1時間半前に投票所へ。

誰もいません。

やった。
ついに一番乗りです。

防寒対策を万全にして、小学校の前でひとり待機。
2番目の人が来たのは、開始15分前でした。

あの常連のおじいちゃまも、この日は現れず。

こうして私は、念願の「特別な任務」を果たすことができました。

投票箱が空であることを確認する瞬間、
なぜか少し緊張して。

自分の投票を終えて会場を後にしようとしたとき、
前回・前々回トップだったおじいちゃまとすれ違いました。

思わず会釈すると、
おじいちゃまは満面の笑み。

私は心の中で、
「任務完了しました」
と敬礼していました。

その後、引っ越しをしてしまい、
もうあのおじいちゃまと会うことはありません。

でも今年の雪の中の選挙で、
ふと、この出来事を思い出したのです。

選挙って、正直ちょっと面倒だな、と思う日もあります。

それでも、
あの小さな誇りみたいな瞬間が、
私の中ではずっと残っています。

もし次の選挙で、少しだけ早起きできたら。

あなたにも、
「特別な任務」が回ってくるかもしれません。



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